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あなたが理解してくれさえすれば

自分の人生は、
一体どこからどこまでが自分だけのものなのだろう?

例えば育ててもらった親と、
愛するパートナーと、
恵まれた子供と、
人は1人で生きているようで常にどこか切っても切れない何かで繋がっている。
仮にそう言った、しがらむものを全て削ぎ落とした時、
一体自分にはどんな欲望が、どんな絶望が残っているのだろうか?
いや、もしかしたら何も残っていないのかもしれない。

この物語の中で、
遠く離れた東京と瀬戸内海に浮かぶ島を繋ぐ想いは、
結んでは解けて、途切れては絡み合いながら、
それぞれの人生の傷跡を縫い合わせるように、不器用に紡がれていく。

自分たちだけがわかっていればいいし、
わかってくれる人がいるだけでいい。
共感を必要としない、そんな愛の形もきっとある。
というか、そもそも共感って必要ないのでは?

他人の恋愛ごとでから騒ぎ、覗き見ることを道楽とする人たちを、
どこか遠く冷めた目で見ている、そんなあなたに。



<おすすめBGM>
ADELE/SKYFALL

#汝星のごとく
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