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億人億色

好き嫌い、合う合わない。
おおよそにしてある程度のものは選ぶことはできるけれど、
家族は選べない。

俗に言う親ガチャの当たり外れ、
裕福さを星のランクで語ればいいという単純な話でなくて、
その場所ごとに、億人億色、
兄弟、姉妹、を巻き込んで、
最もプライベートな空間であるからこその、
困難も、ストレスも、喜びも、幸せも、
そこに完璧なんてものはあり得なくて、
幾多の間違いの先に、正解が、納得が、いつか許せる時が、
腑に落ちる瞬間がきっとあると信じたい。

どれだけ男女平等を謳おうとしても、
実際にその体の中に命を宿して、
身重の時を過ごし、血を分けた母子の愛と、
等しく並べられることなど、出来っこない。

それでも世界は歪んでいる。
例外も、論外も、人の道を外した想定外の未来も、いつどこにでも起こり得る。

だとしても、
今日日どこかで生まれてくるひとつひとつの、たったひとつの命が、
温かいぬくもりに、母性に抱きしめられていて欲しいと、
心に願いながら。
母の愛より強いものはないと思う。


<おすすめBGM>
Mothers Milk/Red Hot Chili Peppers

#ははのれんあい
#窪美澄
#角川書店
#読書記録
#mothesmilk
#redhotchilipeppers

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褒められても、貶されても、どのみち良く伸びるタイプです。