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松山市のとある神社で「狂言」の世界に酔いしれる

夫婦揃って散歩に出かけると、なぜか市内のローカルイベントに偶然遭遇するというケースがとても多い。

つい先日も、「きき酒」の大会に偶然出会って挑戦した話を記事にしたばかり…。

今回の場合は、歩いていたら町内放送が始まって何やら神社で「狂言」を開催するから集まってほしいとのことでした。

「狂言」とは珍しい…。

日本の伝統芸能であることは知っているものの、実際に見たことはなく…というか見ようと思ったこともなく…なんならこのまま永遠に出会うことはないとさえ思っていたので突然の機会にちょっと戸惑いました。

しかし、神社というのがちょうど散歩している現在地からすぐ近くの「松山神社」で開催されるということで、しかも無料ということもあり結局のところ人生初の「狂言」を見に行くことにしました。

ただし、松山神社は入り口が苦行のような階段を登らないと行けない構造になっています。

恐らく想定している客層はシニア層だと思うので、この場所で開催したことに殺意を感じましたが恐怖を押し殺しながら1段ずつ登っていきます。


頂上まで登りきると、予想以上に人が集まっていたことに驚きました。

見事に地元のおじいちゃん・おばあちゃんでいっぱいです。

町内放送でしか告知していないのにこれだけ集まるのは、やはり田舎のユニークなところでしょう。


いろいろ前説やあいさつなどがあってから「狂言」が始まるのかと思ったら、意外とすぐに始まりました。

スピーカーなどの音響設備は一切なく、生の声だけで話が進んでいくのですが思った以上に迫力がありました。

ただ、予備知識がまったく無い素人の私が「狂言」を見ても、何を言っているのか理解できない。まったく予想外のところで前の方に座っているおばあちゃん軍団から笑いが起きたときは思わず驚いた。


「一体どこに笑いのポイントがあったんだ…」


そういえば、「狂言」が始まる前にあらすじが書かれたプリント用紙が配られていたのを思い出したので読み返してみました。

「うん、なるほど。よく分からん…」

もともとよくわからなかったのが、さらに謎が深まってしまってどうにもならないので諦めて雰囲気だけを楽しむことにしました。


あとで調べてわかったのですが、「狂言」はどちらかと言うと喜劇に近いものが多いらしく、笑いを生むことも少なくないそうです。(さっきのおばあちゃん軍団は正しかったのか…)

また、「能」と一緒に合わせて公演されることの方が多いようで、これらを総称して「能楽」と呼ぶそうです。

そんな日本の伝統芸能をこんな超ローカルな神社で堪能できた奇跡に感謝しながら、今晩は良い夢を見ようと思います。

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