図6

自分と向き合う 初級編


人間ってのは必ず行き詰まる。


問題を問題だと思ってるのも自分に過ぎないんだけど

問題を解決するためには単に考え方を改めるだけ・・・じゃうまくいかない。



人間の脳はそんなにバカじゃないんだよね。



最低でも自分が置かれている状況から自分と向き合うことを強制される



自分と向き合う。この言葉はこれからもやたらでてくるよ。


僕のたった1人の恩師から散々言われた言葉なんだ。


状況や環境から逃げ出したって構わない。
けれど自分自身と向き合うことから逃げ出してはいけない。




僕が初めて自分と向き合うことを意識したのは、高校生の時だった。


当時僕は俳優になりたくて、そのために今すぐにでも東京に行きたくて仕方なかった。



東京と言わず関東圏の同年代の子たちは、目の前にあるチャンスをすぐにでもチャレンジできるのに

自分は地方出身というだけで、その権利すらない。


だからと言って親を説得して単身東京へ・・・なんて絶対無理。


大学進学を機に上京する以外に手段はなかった。



だからそれまでに自分を磨いて・・・と単純に頭を割り切れればいいんだけど



人間そんなうまくいかなくて

自分はこんなところで何をやっているんだ

地方にいるだけで一分一秒無駄にしている

差がどんどん開いていってるんじゃないか

と押し寄せる不安に流されそうになってたんだ。



そうなると、お芝居にもどっと影響出てしまって


何を改善したらいいのかわからない。。。
お芝居を見るのが足らないのか、技術的な何かなのか。


すっごく悩んだ。



でも先生は


「自分と向き合ってなさすぎる」



それしか言わなかったんだ。




17歳の僕には訳がわからなかった。

でも言われたことは全部きちんとやると決めてたから、



自分と向き合うってなんだよ・・・とさっぱり分かんなかったから
先輩に相談してみた。



返ってきた答えは


「自分をちゃんと知ることじゃないかな〜」




・・・。



むっちゃ抽象的やないかい。。。



今だからこそわかるんだけどね。


これ答えるのめっちゃくちゃ難しい。
ロジックじゃなくて感性の問題だから。。。


やっぱりよくわからなかったので僕はとりあえずはじめてみた。



それは、

”僕の知ってる人に第一印象今の印象を聞く”

たったこれだけ。



たったこれだけなんだけど、僕はこれをやってくれた当時の自分に心から感謝してる。




それはなぜか。。。



君もやってみたらきっと分かる!



どんなときも、
自分と向き合うってことを頭の片隅に入れておいて。