仲野真人

株式会社食農夢創代表取締役(https://shokunoumuso.jp/)/人事異…

仲野真人

株式会社食農夢創代表取締役(https://shokunoumuso.jp/)/人事異動を機に野村證券を退社し、「農林漁業分野を夢のある食産業へ創造する」ことを目指して㈱食農夢創を設立しました!/大手企業にいた経験、起業した経験、農林漁業分野での経験を踏まえて発信していきます!

最近の記事

馬でしか行けない路の村!?高知県の山奥にある「ゆずの村」馬路村の魅力に迫る!

日本らしい果樹と言われて思い浮かぶのが「ゆず」ではないだろうか?高知県には特産品である「ゆず」の6次産業化によって全国的にも有名になった馬路村がある。今回はその馬路村への訪問日記を記す。 ゆずの加工が村を支える馬路村2023年5月9日㈫、前日に羽田空港から高知空港へ飛び高知市内で宿泊。翌朝高知市内にてレンタカーを借りて東へ約2時間かけて馬路村へ訪問した。 そもそも馬路村ってどんなところ? 馬路村は高知県東部、安芸文の山の中にある人口737人(2020年1月時点)の村であ

    • 私が「フードロス」ビジネスを嫌う理由

      食農夢創の代表の仲野真人です。2019年4月に野村證券を辞めて「農林漁業を夢のある食産業に創造する」をミッションに起業し4年が経過しました。 昨今注目されている「フードロス」ビジネス。しかし、これに私は大きな嫌悪感を抱いています。今回は農林漁業の現場を回る立場から『私が「フードロス」ビジネスを嫌う理由』について想いのたけを述べていきます。 なぜ「フードロス」が注目されているのか?そもそもの発端はSDGs 「フードロス」が注目されるようになっのは2015年9月に国連サミッ

      • 沖縄の特産品「シークヮーサー」ってどんな場所で作られてるの!?

        沖縄の特産品と聞かれると「シークヮーサー」「グァバ」「マンゴー」「パイナップル」などを思い浮ぶ。でも、実際にそれらがどのように栽培されているのかを知っている人は意外に少ないのではないか。今回は沖縄の特産品の一つ「シークヮーサー」の生産現場への訪問日記を記す。 有限会社勝山シークヮーサー訪問したのは2023年4月18日㈫、前日に宿泊した伊江島からフェリーで本部港に戻り、その足で沖縄県名護市にある有限会社勝山シークヮーサーを訪問した。 沖縄県北部に自生するシークヮーサー 沖

        • 美ら海水族館から見える「帽子の形」をした島ってどんなところ!?伊江島の魅力に迫る!

          沖縄本島北部、年間を通して多くの観光客が訪れる「美ら海水族館」。その正面入り口から見ると海の上に「帽子の形」をした島が浮かんでいることに気づく人が多いのではないか。それが「伊江島」である。今回は伊江島の産地訪問の記録とその魅力について語る。 そもそも伊江島ってどんなところ!?沖縄本島からフェリーで30分 今回、訪問したのは2023年4月17日㈪。飛行機で那覇空港に到着しレンタカーを借りて北へ。高速道路に乗って終点まで走り、名護市内を通り抜けて美ら海水族館のある本部町へ向か

        馬でしか行けない路の村!?高知県の山奥にある「ゆずの村」馬路村の魅力に迫る!

          食農体験テーマパーク!?酪農王国オラッチェの魅力に迫る!

          静岡県函南町に「酪農王国」という名前の食農体験ができるテーマパークがある。それは果たしてどのような場所でどういう経験ができるのか。今回は酪農王国オラッチェの魅力について語る。 山を越えて田園風景の中に現れるテーマパーク訪問したのは2023年4月6日㈭。宿泊地の伊東市から熱海市内までは海岸線沿いを北上。しかし、そこから一気に急勾配の坂を始める。山を登り続け熱海函南線と合流しトンネルを抜けて山を下ると田園風景の中に「酪農王国オラッチェ」はあった。※この日はあいにくの天気で特に雲

          食農体験テーマパーク!?酪農王国オラッチェの魅力に迫る!

          牛のためのリゾート牧場!?いでぼくの魅力について迫る!

          静岡県富士宮市に「牛のためのリゾート牧場」という一見変わったコンセプトの牧場がある。果たして「牛のため」とはどういうことなのか?今回はその牧場と運営する株式会社いでぼく(以下:いでぼく)についての魅力について語る。 富士山の麓にある「COW RESORT IDEBOK」訪問したのは2023年4月5日㈬。横浜から東名高速を下り約2時間。新東名の新富士料金所から西富士道路に入りそのまま国道139号北上していく。国道71号線に入って林の中を抜けていくといきなり富士山の景色が広がっ

          牛のためのリゾート牧場!?いでぼくの魅力について迫る!

          農林漁業を夢のある食産業へ創造する!同世代の仲間と未来切り開きたい!!

          #この仕事を選んだわけ 2019年4月に14年間勤務した野村證券㈱を辞め、㈱食農夢創を設立して起業しました。 周りからすれば「なぜ野村證券の人が農林漁業!?なぜ大手企業を辞めてまでわざわざ企業!?」と思う人も多いでしょうし、実際によく聞かれます。 今回は「この仕事を選んだわけ」をテーマに起業した想いを書きたいと思います! 自己紹介と経歴2005年3月 立教大学経済学部経済学科卒業 2005年4月 野村證券株式会社入社 千里支店配属 2009年9月 野村證券株式会社 自由が

          農林漁業を夢のある食産業へ創造する!同世代の仲間と未来切り開きたい!!

          「社会的課題の解決」の鍵となるのが「ソーシャル・マーケティング」だ!

          昨今「社会的課題の解決」や「持続可能な社会の構築」といったフレーズをよく目にするようになった。それは「SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)」が注目されているからもあるだろう。 しかし、時代を紐解いてみると「社会的課題の解決」への取り組みが食料システムの変遷に繋がっているのも事実である。 今回は、日本の歴史を振り返りながら「社会的課題の課題」や「SDGs」について私見を述べたい。 既存流通の変化のきっかけは公害問題日本は

          「社会的課題の解決」の鍵となるのが「ソーシャル・マーケティング」だ!

          JA・市場は食料システムを支えるために作られた最も優れたインフラだ!

          農林漁業分野で活動しているとよく「JAが悪い!」「市場はいらない!」という声を聞くことも少なくない。でも本当にそうなのだろうか? 今回は日本の歴史を振り返りながら「農協・市場」の存在意義について私見を述べたい。 農林漁業は歴史と切っても切り離せない関係歴史から見ても日本において農林漁業は人々の生活と切っては切り離せない。特に稲作(米)は縄文時代に中国から伝わり、飛鳥時代に米を税として納め始めて以降、その制度は江戸時代まで続いた。稲作および米は日本人の主食としてはもちろん、年

          JA・市場は食料システムを支えるために作られた最も優れたインフラだ!

          6次産業化は「加工」することではない!夢を実現するための「手段」だ!!

          「6次産業化」っていうこと場を聞いたことがあるだろうか?筆者は「6次産業化エグゼクティブプランナー」をはじめとして「6次産業化」に取り組む事業者を多く支援している。しかし、「6次産業化」の定義についてはいまだに確立されていないように感じる。本稿では「6次産業化」について筆者に私見を述べたい。 そもそも「6次産業化」って何?まず「6次産業化」についての経緯を説明する。「6次産業化」は2011年3月に施行(2010年12月に公布)された「地域資源を活用した農林漁業者等による新事

          6次産業化は「加工」することではない!夢を実現するための「手段」だ!!

          ㈱食農夢創は食と農林漁業分野で活動する「オールラウンダー(なんでも屋)」

          2019年4月5日に㈱食農夢創を設立して2年が過ぎた。有難いことに農林漁業や食関連での相談をいただくことも増えた。 しかし、多くの人が「食農夢創でどんなことをやっているの?」を思っているのではないか?そこで、今回は起業してからの活動をまとめてみる。 食農夢創の取引先はどんなところなの?具体的な活動の内容に入る前に、食農夢創の取引先について簡単に触れておきたい。大きく分けると「民間からの受注」と「行政からの受注」となるのが、食農夢創の場合は主に以下に分けられる。 ➀農業法人

          ㈱食農夢創は食と農林漁業分野で活動する「オールラウンダー(なんでも屋)」

          クラウドファンディングはまさに現代のマーケティングだ!

          3月1日から4月16日まで生産者支援の一環としてクラウドファンディングを実施し、皆様の応援のおかげでプロジェクトは見事成功することができた! 筆者はこのプロジェクトにおいて企画から準備、実行、募集中のフォロー等をサポートした。その経験を踏まえ、今回はクラウドファンディングについて感じたことを想いのままに書いてみる。 そもそもクラウドファンディングとは?クラウドファンディングとは「クラウド(群衆)」と「ファウンディング(資金調達)」を掛け合わせた造語であり、不特定多数の人か

          クラウドファンディングはまさに現代のマーケティングだ!

          MBA首席が語る!好成績はどうやって獲ればいいの!?

          2021年3月、筆者は明治大学専門職大学院グローバル・ビジネス研究科(MBS)を首席で卒業することができた。思い起こせば2019年4月に入学した当初から「首席を目指す!」といい続け、見事に「有言実行」を果たしたのである。 そのおかげもあり、よく後輩から「S(MBSはS、A、B、Cの4段階評価)の獲り方を教えてください!」という相談を受ける。そこで、今回は筆者がどのようにして首席まで辿り着いたのか、その方法について自由気ままに述べてみる。 まず、自分は優秀ではない!と自覚す

          MBA首席が語る!好成績はどうやって獲ればいいの!?

          MBAってぶっちゃけどうなの!?通ってみた感想は??

          2021年3月26日、2019年4月より通っていた明治大学専門職大学院グローバル・ビジネス研究科(MBS)を卒業し、念願のMBAホルダーになった。 しかし、一方で「MBAなんて意味ない!」「肩書だけで実践に役立たない!」という意見も多く聞く。そこで、今回は自分がMBAに通って感じたことを想いのままに書いてみる。 そもそもMBAって何?うん。そうだよね。みんながMBAって言われてすぐにわかる訳ないよね。まずはMBAって何するところかについて簡単に説明する。 MBAとは(グロ

          MBAってぶっちゃけどうなの!?通ってみた感想は??

          「経営コンサルタント」ではなく真の「経営パートナー」を目指したい!

          2019年4月に㈱食農夢創を立ち上げて起業した。大手企業を辞めてまでやりたかった「農林漁業を夢のある食産業へ創造する」というミッション。その夢の実現に向けて1年半かけずり回ってきた中で感じた「コンサルタント」という職業について今回は自由気ままに述べてみたい。 そもそも「コンサルタント」ってなに?2011年に前職でコンサルティング会社に出向して以降、約9年間コンサルタントとして活動している。しかし最近、そもそも「コンサルタント」って何をする職業なのだろう?と思い改めて調べてみ

          「経営コンサルタント」ではなく真の「経営パートナー」を目指したい!

          これからの時代に求められる人材像は「スぺゼラリスト」だ!

          2019年3月に野村アグリプランニング&アドバイザリー㈱から野村證券への人事異動を機に退職して㈱食農夢創を設立して起業した。それは野村證券の中でゼネラリストとしての道をあきらめ、食と農林漁業分野におけるスペシャリストになるという道を選んだ。今回は、ゼネラリストとスペシャリストについて自分の経験を踏まえて自由気ままに論じる。 ゼネラリストを育ててきた日本企業日本企業は長い間、いわゆる年功序列に基づく職能別組織の中でゼネラリストを育てるのが当たり前になっていた。 ゼネラリスト

          これからの時代に求められる人材像は「スぺゼラリスト」だ!