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読書感想

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読書後の感想をまとめました。
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#小説

童門冬二「上杉鷹山」を読んで

童門冬二「上杉鷹山」を読んで

はじめに3か月ほど前に、ビジネスパーソンとして尊敬する年上の知人に座右の書を聞いた。その時、この本の名が即座に口から出た。それ以来いつか読もうと思い、先日読破できたため、その感想を記したい。

他家から養子ながら、藩士や領民に対し愛と信頼をベースにした政策を実行し、米沢藩の危機的財政難を凄まじいスピード感で立て直し、人々の心までも蘇らせた上杉鷹山。現代の経営立て直しにも通じる事例が江戸時代にあった

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ミヒャエル・エンデ「モモ」を読んで

ミヒャエル・エンデ「モモ」を読んで

"光を見るためには目があり、

音を聞くためには耳があるのとおなじに、

人間には時間を感じとるために心というものがある"

灰色の男たちに奪われた時間を

主人公のモモが取り戻す冒険ファンタジーであると同時に、

心が時間を感じづらくなった現代社会への痛烈なメッセージ

でもあります。

人間にとって本当に大切な時間とは何か、

考えさせられる本でした。

「時間は命だ」、「一秒たりとも無駄にす

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