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HR/HMバンドから学ぶブランディング

企業など、商売をする上で重要なブランディングはハードロックやヘヴィ・メタルのバンドが特に優れているという話です。


ブランディング=競合他社との差別化

いわば「比べようのないオリジナル性」といったところでしょうか。

業界に関わらず、大手企業は以下の要素が確立されている場合が多いです。
(本当はもっと要素ありますが、この記事ではここに絞ります)

・商品
・イメージ・キャラクター
・ロゴ

例えば、ディズニー、ケンタッキー・フライド・チキンやマクドナルドなどは誰でもこの3要素が言えますよね。

この要素を音楽に例えると
・商品(曲)
・イメージ・キャラクター(アーティスト)
・ロゴ(アーティスト名のビジュアル)

といったところでしょうか。

ところが、意外と大物でも統一していないのが「ロゴ」。
例えばマイケル・ジャクソンテイラー・スィフトの「ロゴ」は?
といわれると考えこんでしまうのではないでしょうか。
というか、自分も知らないし。

近年ではバンドのロゴ、というと個人的にはすぐ思い浮かぶのがビリー・アイリッシュ。

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彼女の場合はグリーンの髪を軸にファッションも統一性がありました。

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少し遡ると、オアシスもロゴ使いが徹底していました。
これも好例だと思います。

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そこで、ハードロックやヘヴィ・メタルなんですが、これが大物バンドは見事に世界観が統一されているものが目立ちます。

例えば、AC/DC
ロゴの統一性はもちろん、アンガス自体がキャラになっており服装は何十年も変わっていません。

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アイアン・メイデンはバンドのキャラクターに「エディ」統一させ、メンバーが変更になってもバンドのイメージを変化させない効果があります。

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そして、やはりブランディング最高峰はこのバンド。

KISS

ジーン・シモンズ(Ba)(一番左)にいたっては、この「舌出し」ポーズさえブランディングの1つといえるでしょう。
更にキッスはバンド名が「KISS」って「英語圏ではない10代の少年」でも知ってる言葉だし、しかも一発で覚えられるバンド名。 
完璧すぎませんか??

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こうしたアーティストのブランディングが確立されると、音楽が一次商品だとしたら「Tシャツ」に代表される二次商品(キャラクター商品)が作りやすいんです。

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更に、近年では「お酒」「スニーカー」など音楽とはなんら関係ないサード・パーティー事業者が作る三次商品ともいえるものがHR/HMバンドに非常に多くなってきています。

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つまり、音楽ビジネスがキャラクター・ビジネスに発展します。
これ、ビジネスとして本当に凄い。

こんなに幅広く商品を作ることができるバンドってビートルズ(ロゴの統一感すごいですよね)を除いて、数少ないと思います。
それがHR/HMのバンドが特に多い事実って凄くないですか。

ちなみに、HR/HMにおけるロゴの大事さはデス・メタルの
「左右対称になっている」暗黙のルール(?)にも引き継がれていると思います。

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以上、今回は例としてAC/DCIron MaidenKISSをあげましたがやはり
・商品(曲)
・イメージ・キャラクター(アーティスト)
・ロゴ(アーティスト名のビジュアル)
「バンドの初期から」確立していることも凄い点。

いわば「コンセプト」や「ターゲット」「業界内のポジショニング」などもしっかり考えられており、それを何十年も「継続」しています。
しかも普通の企業は時代によって多くの人が入れ替わりますが、彼らはほぼメンバー、社長、重役は変わらないんです。

これ、バンドを1つの企業と考えたらメンバーの継続力、胆力は超人的とも言えます。 そういう意味でも自分はアーティストというものを心から尊敬します。


【おまけ】
自分のブランディング、マーケティングに悩んでいるアイドル必見。
ジーン・シモンズに学ぶ「キャラの設定」参考動画。


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