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みんなそろそろそわそわしてるかも


新型コロナ感染者出るも無観客で強行開催の総合格闘技UFCが視聴者倍増で大成功!「スポーツへの渇望が成功を呼ぶ」

出典:THE PAGE

新型コロナウイルスの影響によりスポーツ界は軒並み中止や延期のニュースしか

聞かないような状況、日本では緊急事態宣言前にさいたまスーパーアリーナで

K-1が強行開催され、物議を醸したこともありました。

そんな中、世界でも最大の感染拡大に悩まされているアメリカで、無観客開催の

格闘技イベントが開催されました。

アメリカのスポーツは基本的にPVという中継を見る文化が非常に一般化していて

どれだけ見られたかによって会場集客以上にこのPVが興行の成否がわかれる指標

になっています。

そこで今回、無観客ながらUFCという格闘技イベントが開催され、なんとこれまでの

約2倍のPVを記録するなど、非常に好評だったそうです。

今日はここから読み取れるいくつかのことを書いていきたいと思います。

まず、この興行が大成功した理由がいくつか挙げられます。

・ロックダウン中で在宅率が高く、単純にみられる人が多かった。

・リアルタイムのエンタメが全くない状況でスポーツのエンタメは現在非常に枯渇

 している市場であった。

・ストレス指数が相当上がっている。

といった所でしょうか。

一つずつ説明していくと、一つ目は非常に単純な理由ですね。スポーツ観戦というのは

基本的に録画はあまりしませんので、その時間帯にリアルタイムで見られる視聴者の数

に依存します。なのでプロの興行は基本的にゴールデンタイム以外にはやらないんですね。

そういう意味でいうと、ロックダウン中かつリモート生活をしているということは基本的に

すべての人が視聴対象者ですし、他のスポーツなどとバッティングもしないのでPVは

上がって当然ということです。

2つ目は、これもわかりやすい所ですが現在はリアルタイムエンタメが何一つない状況です。

もちろん、スターたちがライブ配信でいつも見れない素顔を見せてくれるのは嬉しいけど、

それが毎日続くわけです。スターたちはやはり自分の畑で輝いているときが一番かっこいい

し魅力的じゃないですか。それを見られないというのは結構ツラいものがあります。もちろん、

YouTubeやネットフリックスも楽しいですが、今日見ても明日見てもいい動画や映画よりも、

今見ないと一生後悔するようなドキドキ感がリアルタイムのエンターテイメントにはあるわけ

です。その意味で長らく見ることができなかったリアルタイムエンタメには人が集まって当然

だということです。

3つ目、これが潮目が変わってきたな?と思った点で、これが例えば格闘技じゃなかったら

どうなんだろうな?って考えたんです。アメリカですからアメフト・NBA・MLBなどたくさん

素晴らしいスポーツがありますが、恐らく格闘技が一番盛り上がっただろうし、格闘技以外

だったらもしかしたら多少評判も悪くなってたんじゃないかな?って思ったんです。根拠は

ありませんが。

何故そう思ったかっていうと結局、もう外出禁止はかなり限界なんじゃないかな?って。

格闘技好きって、ようはあれをみてすっきりするというか、ストレス発散になっている部分が

大いにあって、格闘技見た後は強くなった気がするし、なんかスカッとする。でも、考えて

見ると今のアメリカは日本以上の批判が起きてもおかしくないというか、日本の何倍も

感染者の方が出ている状況なんです。なのに格闘技イベントが好評だったっていうことは

自覚の有無に関わらず、やはり潜在的にかなりの精神的ストレスを抱えているんだろうな

ということと、こんな状況をいつまで続けるんだ?経済や鬱で死んでしまうぞ!っていう自分

自身でも気づいていないような無意識レベルのヘルプが顕在化された結果なんじゃない

かなって思いました。そういう意味でいうと、日本でもここ1か月半くらい本当に目まぐるしく

状況が変化し、その中でだれも経験したことのない対応を未だに強いられています。

しかし、それもさすがに限界に近い。とはいえ政府なども自粛解禁といきなり言ってしまい

急激に人の移動が再開されればまた第2波が起きてもおかしくない状況から、なかなか

発信する情報もデリケートに考えなければならない。(これは本当にメディアの報道の

影響を受けるので気を付けないと)という、第4?第5?くらいのもういくつめかわからない

フェーズですが、アメリカでもそうなってきたように、感染拡大と別の部分での問題がいよいよ

顕在化する所まで来たという印象です。

今後どうなるかはわかりませんが、この精神的や経済的ストレスは数カ月や数年のスパン

でたくさんの人に襲い掛かります。ある種、その足音がどこまで迫っているのかをリアルに

見せられたのが今回のニュースなんじゃないかな?とも感じました。

とはいえ悲観的に終わるつもりはなく、あくまでも感染拡大という理由によるもので、

スポーツの需要はこれっぽっちも減っていません。むしろ枯渇しまくって増えているし、

ストレスの情動的な発散(騒いだり踊ったりワイワイするような発散)ができていない状況で

最初に世界を救うエンタメはスポーツだと思っています。

予定調和のないスポーツのワクワクや興奮、緊張感、躍動感、みんなで応援するあの楽しさ

が今回のように沈んでしまった世界にとっての希望だって信じています。

アメリカでこれができたことによって、無観客でまた色々な競技の再開も検討される可能性も

あると思います。今まで見られなかった分、再開後には思いっきり画面の前で騒いで

観戦したいなって思います。スポーツの力を、信じています。

スポーツの力で 


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