嫉妬するくらい、かっこいい男。


バスケットボール界のレジェンドと呼ばれる、折茂武彦選手が引退会見をオンラインで

開催し、息子さんからサプライズで手紙が送られたそうです。恥ずかしながら、

折茂選手のことを存じ上げませんでしたが、こんなすごい方がいらっしゃったんですね!

恐らく日本でプロスポーツ界史上初かつ唯一の現役選手でありながらチームの経営者

という方で、もともと所属していたチームが経営破綻し、その後も買い取り企業が決まら

ないトラブルなどが起きたことから自身が社団法人を設立し、そのまま代表に就任された

というすさまじい経歴。

北海道のレジェンドと称されていましたが、そりゃこんあエピソード聞いたらそれだけで

大好きになります!

この程、引退をされたとのことなのですがなんと現在49歳。バスケのようなスポーツで

そこまでの高齢プレイヤーがトップリーグでプレーしているなんて想像もつきません。

しかも、なんとなんと肺疾患を患っており、一部が機能していない状態でのプレー

だったことを、引退会見で公表したとのこと。情報量が多すぎます(笑)。しかも、引退

のその日まで言わずにプレーするっていう所がまためちゃめちゃかっこいいですよね。

息子さんの手紙もまた泣けます。きっと一緒に居られる時間がなくてもずっとかっこいい

父親であったし、憧れの父親だったんだなって。折茂選手の得点力は最後の最後まで

チームにとって必要な力だったそうです。でもきっと、それだけではないんですよね。

他の競技もそうですが、”特別な存在”の選手って存在するんですよね。多くはベテランが

その役割を担いますが、そのチームだけではなく、競技やリーグ全体を引っ張ってきた

功労者でもあるし、みんながその姿に憧れた選手は、いるだけで試合の雰囲気を

変えてしまう魔法を持っています。例え力では劣っていたとしても、その選手が出てくる

だけで何かしてくれるんじゃないか?っていう期待感だけではなく、チーム全体が

行ける!っていう雰囲気になったり、その人のためにって思うとチーム全員のパフォーマンス

が上がったり、レジェンドの選手というのは技術・体力・数字では決して推し量れない

貢献があるものです。しかし、だからこそ引退を決意するのが難しいのも事実。

それだけの選手になれば当然、引退を決めるのは選手自身です。もちろん、ボロボロに

なるまで、負け姿を見せるまで全うする姿も美しいし、まだまだできるのに!っていう

ところで引退するのもまた美しい。恐らく折茂選手は49歳という年齢ながらまだできる

のに!と思われるプレーを見せていた選手なんだと思います。

これほどまでに選手目線になれる経営者はいませんよね。しかも、どう見ても優しそう(笑)。

27年もの現役生活を過ごされてきた折茂選手にとって、バスケをしない日常はもしかしたら

違和感があるのかもしれませんが、経営という立場からこれからもずっとバスケットボール

界を支えていってくれるのは間違いないでしょう。他のチームも公式動画で折茂選手への

メッセージなどをアップしているんです。こんなに慕われる選手はどの競技にも

なかなかいません。まぎれもないレジェンドですが、きっと経営一本になった時には

自身の影響力が強くなり過ぎないように前に出過ぎず経営される方なんじゃないかな?

って感じました。ただ、印象から言ってるだけですが(笑)。

スポーツ選手の中で、散り際を美しく終えられる選手はほとんどいません。どんなに

輝きを放った選手でもです。そういう意味でもこんなに美しく華やかに終えられた

折茂選手は素晴らしいし、今後もレバンガ北海道に注目していきたい!って思いました。

お疲れ様でした!

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