創業期のベンチャーCEOになって感じた不安
株式会社Peer Lodge代表のまささいとうです。いいねや視聴回数が見えない音声コミュニティ「Peer Radio(ピアラジオ)」をつくっています。
2020年3月末で退職して、2020年4月に起業しました。
昨日、サラリーマンを辞めて起業して良かったことについて振り返ってみました。
今日は、創業期のベンチャーCEOになって感じた不安について考えてみました。
新型コロナウイルスの不安
世の中がどうなっていくか全く分からない、先行きが見えない中でのスタート。当初の事業計画を大幅に修正しながら、事業がスタートしました。
「起業したらサービス導入するよ!」と言ってくれていた企業との話も何件か白紙になり、このまま進んでいっても大丈夫なのか、という焦りがありました。
この先全くビジネスが成り立たなかったらどうしよう、という不安がありました。
資金や仕事がない不安
資本金は最小限でスタート。
僕はエンジニアでもデザイナーでもないので、開発やデザインが出来るチームメンバーに少額ながら業務委託費を払ってプロダクトをつくっています。
入ってくるお金の目処は立っていないものの、出ていくお金は決まっている。お金を稼がないと会社が潰れてしまう、という状況。
危機感がプラスに働くこともありましたが、不安になることもありました。
意思決定に関する不安
自分で意思決定をする数は、起業してから圧倒的に増えました。意思決定の難しさは日々感じています。
判断が遅いとメンバーが動けなくなる。間違った判断をしても、メンバーに不信感が生まれる。
メンバーに委ねすぎても、決まらない。自分で決めすぎても、不信感が生まれる。
一度意思決定したことが間違っていたと感じた際は、どのようなスタンスで臨むのか。意見を変えることに対し、メンバーがどのように感じるのか。
自分が全て試されているような感覚がありました。
時間に追われる不安
2CアプリのPM、ユーザーインタビュー、CS対応、2B事業企画、セールス、マーケティング、事業計画策定、資金調達、採用活動。
ベンチャーCEOに求められる守備範囲の広さを実感しました。気付くとあっという間に1日が終わっていくことへの不安がありました。
結果が出ない不安
結果はすぐに出るはずはないのですが、上手く事業が進まないことが続き、掲げたビジョンに自信がなくなってしまうと終わり。
メンバーも付いてこなくなってしまうし、商談でも熱がこもらない。
どれだけ結果が出なくても、自分のビジョンを信じ続けられるのかが大切だと感じました。
不安と向き合うタフさがあるか
ベンチャーCEOは強くキラキラして見えるものですが、裏側では誰もが壮絶な日々を過ごしていると思います。
広報していく上で、どうしてもそうせざるを得ない。
タフでないとやれない仕事だと思いました。生半可な覚悟ではすぐにしんどくなってしまうだろうな、と。
どれだけタフであり続けられるか。楽観的であり続けられるか。苦しくても為し遂げたいビジョンがあるか。苦しい中に喜びを感じられるか。
自分の中に毒を持て。
僕の好きな岡本太郎も言っていました。制約や苦しみが、美しい表現を生む。
この苦しい日々は、一度味わうと辞められない、たまらなく幸せな日々です。起業してから2ヶ月、人生で一番幸せな時間でした。
大好きなプロダクトがつくれて、一番力になりたいユーザーと向き合えて、一緒に働きたい仲間と働けて。
これからも苦しい日々が待っていると思いますが、毒を自分の力に変えながら、世の中を良くするサービスをつくっていければと思います。
おわりに
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