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志望校に落ちて卒業式を迎える息子へ

息子よ。
志望校全落ちで卒業式を迎えるわけだ。
別にお前の成績なら、付属大学なら推薦で悠々入れた。3学期なんて遊び放題遊べたんだ。それを犠牲にしてお前は一日中勉強して、結局は遊び惚けた奴らと一緒とは。
さぞ悔しかろう。
一方付属大学を選択せず、志望校に合格した奴もいる。
お前はそんな奴らとも一緒に卒業式を迎える。
肩身が狭い思いをすることだろうな。
遊び惚けた奴らと、「これからもよろしく」なんて言えないだろうし
志望校合格した奴らに「合格おめでとう」なんていいたかないよな。
先生は「この努力は大学に入ってから報われます」なんて言ったらしいが、慰めにもならないと俺は思う。
ママが「あの大学だって良い大学よ、面倒見もよいし。理事長変わったからこれからよくなっていくはずよ」
なんていうのもお前の傷をいやすことはできない。
悔しくて当然だ。
ただお父さんはお前が今貴重な事を経験できたと思う。
それは
一生懸命努力したことは必ず報われるとは限らない
という事だ
そもそも推薦で入った奴らは言い方は悪いがお前ほど努力はしていない。お前はお前なりに覚悟をもって努力した。だけどどんなに一生懸命努力してもかなわない事が大人になればなるほどでてくるんだ。人はそれを挫折といったりするが、なんであれ、努力した事が必ず報われるとは限らないんだ。
問題は挫折した時どのような態度をとるかだ。
まずはそれはそれとして受け入れ、過去はもう振り返らないことだ。
そしてもう一つは他人とも比べない事。
そして目標を再設定する。
この3つさえやっておけばよい。
結局人生振り返った時自分がいかに納得できた人生を歩んだかが重要で、成功の数とかあまり重要ではないと俺は思う。
成功の数ではなく、納得の数を大事にしなさい。
お前は今回受験という選択をした事で結果は不合格だったが、納得の数は増やせたんだ。
今度は不合格のあとの次の選択でも納得できる選択をしなさい。
誰がなんといおうとも関係ない。
自分が納得できる事を一番に考えるんだ。


ここまで俺が書いているい間にお前はママに「大学いったら留学するんだ」、と宣言したらしいな。
俺がいう事はこれでなくなった。
お前は十分成長した。
俺ができる事はもうない。寂しいけどうれしいよ。
とにかくこれからのお前に期待しているよ。
がんばれ!!
そして卒業おめでとう!!

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