見出し画像

移住することの勇気と覚悟

 先日農作業中に不要な農機具は無いかと覚えたてであろう日本語で話しかけられ「無い」と伝えるもしつこく農機具を売ってほしいと言われ「持っていません」と伝えたところ、ようやく立ち去り私はふと異国で言葉が流暢でも無いのにも関わらず自ら率先して仕事を得ようとする彼の姿勢に関心し、そのハングリー精神を見習わなければならぬと改めて実感する私は三原市の地域おこし協力隊として佐木島で柑橘栽培を行っている柴田將志と申します。

幻の檸檬 カリスティー二の花蕾


 今から5年前にブラジル日系文学の随筆部門にて寄稿を依頼され私はそちらに異文化コミュニケーションにおける現地での身近な事例を紹介しながらコミカルに綴らせて頂きましたが、彼のように言語も文化も異なる国に住むことの勇気と覚悟たるは私のようなネイティブの島移住者とは比べられないほど生半可なものではなく非常に大変なことでもあるということをここでお伝えしたく思います。

トマトリゾット、俺のポテサラ、豚軟骨甘辛煮、鮭の南蛮漬け(モウモドレナイス)
広島県呉市蒲刈町下島のオリジナル酢


 さて季節も梅雨入りとなり徐々に草も茂り出し梅雨明け早々除草作業をしなければならないのだろうなと感じております。それから最近定植した檸檬苗に関しましても雑草が伸び始めるように所々春芽から夏芽が伸び、植えつけ当初よりもだいぶ成長が目に見えて分かるようになり今後の生育を楽しみにしながら管理して参ります。

興津ミカンの圃場に30本カリスティー二を定植


 それにしても日差しの弱い梅雨入り時期はまるでCarpentersのRainy days and Mondaysでも聴いているような心地です。素敵な歌ではあります。しかしどこか哀愁を感じさせる様に気分がのらないこともあり今日も私はEDM(Electronic dance music)を聴くのです。どのようにこのジャンルの音楽を説明すればよいのか分かりませんが平成初期だとトランスミュージック、昭和中頃ですとテクノポップが該当するかと思います。そう!Let's party!

べちゃべちゃした鮭のパイ生地包み、ふわふわ感の無い自家製パンケーキ

 明日は園主様の圃場にて防除を依頼されているのですが、こういう場合に限り音楽を一切聴かず、まるで上品なクラシックでも聴くかのような好青年を演じながら作業をしおります。この時だけはShall we dance?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?