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Bリーグ2022-23振り返り・B2(13)長崎ヴェルカ

昨季のB3を制してB2参戦となった長崎ヴェルカ。黒船は黒船であり続けたまま、しかし彼らもまた壁に当たりつつの戦いを続けていった。尻上がりにレギュラーシーズンを戦い終え、迎えたプレーオフ。一手指し方を間違えれば戦いが終わるような場面をことごとく間違えず、という戦いぶりで一発勝負を駆け上がり、史上2クラブ目となる「参入1年目でのB1昇格」を成し遂げた。

この戦いを経て、新たなステージに臨むべき姿とは。ラスト2本は、昇格後も見据えたコラムとしたい。

2022-23シーズンの戦績

昨季の戦力を基本的に残しつつ、ディフェンスとサイズの両立ができるインサイドラインアップへと変化。川崎から昨季のB1スティール王#9パブロ・アギラールを補強してのシーズンインとなった。

シーズンが始まると外国籍ユニットと同時に光ったのが、#1松本健児リオンの存在だ。自身3季ぶりのB2参戦となった中、鋭いドライブを武器に得点を重ねていく。日本人のアタックの軸ができたことで、#4狩俣昌也や#14高比良寛治、#15ジョーダン・ヘディングのシューターユニットを効率よく使える体制が活きてくる。結果的に得点王となった#5マット・ボンズも、しっかりとオフェンシブなジョーカーとして活かす体制ができていたと見える。

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