中国でEPDMカラーゴムチップをプレポリのバインダーで施工したら国営テレビ局が取材に来た話!
いつもありがとうございます。
幾つかの中国企業のアドバイザーをしていますが、コロナ前は頻繁に訪中して各工場に順番に回り指導をしていました。いまでもウェブ上で頻繁にやり取りしています。
コロナ前の出来事ですが、中国の国営テレビが工場に取材に来た事があります。
中国では、学校のグラウンドや陸上競技場等の整備を進めています。予算も多く、グランドはゴムチップで固めて陸上競技場風に施工している学校がとても多いです。
そんななか、北京郊外の学校でも同じように施工されました。どこの企業が施工したかは分かりませんが、施工後に多くの子供たちが体調不良を訴えました。政府が調査した所、バインダー(接着剤)にホルムアルデヒドを含んでおり、そのために子供たちが体調不良を訴えたようです。
グランド施工などの基準を調査したところ、明確な基準は無く、広東省にそれらしき決まりごとがあったので、広東省の施工業者百社弱を政府が調査しました。結果・・・なんと!私がアドバイザーしている企業1社のみ合格となりました。
中国人の総経理は北京に呼ばれて、色々と話をしたそうです。その後中国の国営テレビが工場に取材に来て、一躍業界で有名になってしまいました。
中国全土からの注文・注文、8時間操業から24時間操業に変更、交代勤務は土曜・日曜日も出勤となっています。新たな設備も導入し、生産体制は当初の10倍程度まで上げました。
その後、コロナとなり中国でも工事が激減してしまい、現在に至っています。生産はすこし戻りましたが、同業他社が同じようなプレポリのバインダーを入手できるようになったので価格のたたき合いになっているそうです。
なぜ、この1社だけが合格だったのか?
EPDMのカラーゴムチップはバインダーと一緒に少しですが日本に輸出しています、そのためバインダーの成分は基本的には日本の基準に合わせています。それだけです!!
既に新工場完成の連絡も受けていますが、現在でもそこまでの受注は戻っていません。まじめに品質を維持していればきっと良い事が有ると思い、品質に妥協を許してはいけない事案かと思います。
総経理は、共産党幹部がアフリカなど訪問時に同行する実業家に選ばれ、コロナ前ですがアフリカに何度か行きました。次はアフリカに行こうと言われていますが当分先ですね。
そしていつ来るの?と時々連絡を頂きますが、まだ分からない!!との返事を何度と返しています。いつ行ける事やら?
一回目のワクチン接種は終わり、今月後半に2回目の接種です。海外への出張はもう少し先でしょうね!
いつも最後までありがとうございます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?