仏教に学ぶ生き方、考え方「花粉症にも関わらずお寺に来ていただけるということ」
自坊は山の裾にあります。
裏山には三十年モノの杉が立ち並んでおり、この時期は車が真っ黄色になるほどの花粉が飛散いたします。
私は花粉症ではないのでなにも感じませんが、お参りに来られる人は「ここはキツイですね〜」とおっしゃられます。
わざわざ花粉が「飛び交う」お寺にお参りに来ていただくわけですから、ありがたいと思いしっかりと「読経」をさせていただきますが、聞く方はやはり大変だと思います。
でもそうやって大変な思いをされてまで、お寺に来ていただくのはどうしてなのでしょう?
そしてこれこそ「信心」なのではないかと感じるのです。
どんな気持ちであろうとお寺に来ていただけたことには、「素晴らしい」行いだと感じております。
そして、まずはお寺に行こうと思ったら、ぜひ「行動してほしい」のです。
法要をされなくても、お荘厳や境内の雰囲気を「感じてもらう」だけでもいいんです。
畳に座って、阿弥陀如来様のお顔を拝見されるだけでも、「ゆったり」と時が流れていることを感じられることでしょう。
そしてそこから、日常の生活を今一度眺めてみたら、また何か「発見」があるかもしれません。
そういう発見を少しずつ積み重ねられたら人生がより「豊か」に感じられることでしょう。
☆今日の一句☆
とりあえず
阿彌陀如来に
会いに行こう
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