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ほとけさまのおしえ「磨く」

 数日前から仏具を「ボランティア」で磨いてくれている「御同行様」がおります。

 特にお願いをしたわけでもないのですが、年末のこの時期「お寺の仏具」を磨いておきたいとのこと。

 ありがたくお受けし、一緒になって「掃除」をしたり「片付け」たりしております。

 そして、とにかくとても「きれい」に磨いてくれるのです。

 今まできれいに磨いたと思っていたのですが、それを「遥かに超える」輝きになります。

 そのコツは、「重曹」を使って汚れを落としてから「光沢剤」で磨き上げるというものです。

 仏具は「凹凸」があるものも沢山あります。

 その「隙間」の汚れまできれいに取ってくれるのです。

 仏具磨きに限らず、年末の掃除のときには、お釈迦様の「お弟子さん」のことが思い浮かびます。

 それは「シューリハンドク」というお弟子さんです。

 このお方は、「物覚えが苦手」で自分の名前も覚えられなかったそうです。

 お釈迦様から「掃除」を頼まれ、朝昼晩となんと「二十年」も掃除を続けて悟りを開かれた方です。

 そのシューリハンドクは掃除を続けながら、本当にきれいに磨くべきは、「己の心」だと気づいたのです。

 「汚いな〜、面倒だな〜」と思う心をきれいにすることが実は大切なんですね。

 きっとそういう気持ちを持って、自らお寺をきれいにしてくれている御同行様に「深く感謝」をいたしております。


☆今日の一句☆

 年末は
    己が心
       大掃除



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