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仏教に学ぶ生き方、考え方「宗教のための宗教」

 仏教もそうですが、宗教を志す人が一番気をつけなければならないことは何でしょう?

 私は「宗教のための宗教」になっていないかを、厳しく自問自答することだと思っています。

 例えば、「苦しみを和らげる」のは人のため、「考え込まないようにする」のも人のためですが、「お寺を直す」のは、厳密に言えば宗教のためです。

 でもお寺を直すことが「将来に渡って」人々の苦しみを和らげられるなら、それも「人のため」になるのです。

 そういうふうに考えると、宗教はやはり「人の人生」を前向きに、そして軽やかにするものではないかと思います。

 そういう実感を得られた人が、「自分のように皆にもそのような心持ちになってほしい」と思ったときに、初めて「お寺のため」に考えてもらえるのです。

 私もそうですが、「お寺の維持管理」をどうするのかは、実は「大問題」です。

 そのために「東奔西走」しているお坊さんはとても多いのです。

 でも「人の心」のためにひたすら動いて、結果として「お寺が荒れた」としても、それは受け入れなければならないと思っています。

 また将来の皆さんが建て直してくれることを夢見ながら、私は「人の心に向かっていきたい」のです。


☆今日の一句☆

 寺のため
    人の心は
       動かない

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