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赤ちゃん広場で遊べない赤ちゃん。「どうぞ、しなさい」の思い出。

アキラと遊びにいけるところは、市が運営している「子育て支援センター」や、商業施設内の無料で遊べる「赤ちゃん広場」など。近所に何カ所かありました。

でも、他の赤ちゃんや子どもがいると遊べないんですよねー。

なぜかというと、いつも必ず誰かともめるからです…。

たいてい、オモチャの取り合いになってケンカ→大泣き→収拾つかなくなって他の親子がいないところに逃げる、場合によっては居づらくなって家に帰る、というパターン。

叩いたり、蹴ったり、かみついたりは日常茶飯事。

目の前にいる相手をすぐに敵認定するし(←野生動物のよう)自己主張が激しいのですぐに衝突して、やたらケンカっ早いアキラ。前向きにとらえれば必要以上に元気な子どもと言えなくもないですが、やはり監督責任のある母としては大変なんですよねぇ。

↓ちょっと大きいお兄ちゃんにもひるまず髪引っ張りにいく。

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そんなわけで、色々と面倒なことにならないため、赤ちゃん広場に着いたら、まずは遠巻きに人がいないかチェック。

そして、誰もいないのを見計らって遊ぶ、または広くてスペースに余裕のあるところだとなるべく人がいないところで遊ぶ、というちょっと寂しい日々でした。

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あー、もっと、他の赤ちゃんとも友好的に遊びたい!

というわけで、他の赤ちゃんや子どもたちがいるようなところでは、なるべくアキラの横にいて、相手に手を出さないように、危険な兆候は早めに摘み取るように気をつけてはいるのですが、ちょっと目を離したすきや、その子のママと珍しく…ホントに珍しく話が弾んでアキラへの集中力が緩んでいる時に事件がおきちゃうんですよねー。そのたびに、

「なに!? この凶暴な子! どんなしつけしてんのよ!」

という冷たい目でにらまれたり、ソフトなママだと、

「あ…じゃあ、そろそろ…うちは帰るんでー」

と、さりげなく避けられたり。いつも「ゴメンナサイ、スミマセン」と地味にダメージがたまっていく毎日でした。

赤ちゃん広場で子どもを遊ばせながらママ同士ゆっくりおしゃべり♪…なんて、とんでもない!!!…ありえなかったです(・∀・)

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と、言いながら。

実は、私としては多少のケンカは、大きなケガにつながるような激しいものではなければほっとけばいい、と思っていたのですが、そういう親は少数派のようで、少しでもトラブルになりそうになると、すぐに親同士が、

まーまーまーまー。

ダメダメダメダメ。

と、出てくるわけです。

他の親子と遊びたいと思いつつ、親同士の関わりの中で…そういうのが、実はちょっとめんどくさいなとも思っていたんですよね。


ひょっとしたら、中には私と同じように「ちょっとぐらいほっといてもいいのに」って思ってたママもいたかもしれません。でも、そんなに親しくないママに、いきなり「おたくはどういうスタンスですか?」って確認してから遊ぶのもなー。

それに、その「ちょっとぐらい」「どれぐらいか」っていう認識も双方にズレがあるとトラブルのもとですし(^_^;)…むずかしー。

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幼稚園に入ってから、そのあたりの「ケンカしても大丈夫」「多少ほっといてもいいよね」っていう部分で意見のあうママに出会えた時は、ほんと嬉しかったです♪

…子ども同士、遊ぶたびに毎回ケンカしてましたけど(・∀・)


大体いつも、夕方お腹が空いてくるとお互いイライラして、

「おまえなんか二度と遊ばないからなーーー!」

「さっさと帰れーーー!」

みたいにケンカ別れするんですよね。手が出ることもしばしば。

でも、次会うと、

「アキラ〜💕」「ノリちゃ〜ん💕」

ってなるのが、子どもの柔軟性というかなんというか。

えー、あんたたち、あんなに暴言吐きあってたくせに! なんでそんなにラブラブ!? オトナと違って全然根に持たないんだねー。すごいなーって。

そのたびに、この2人はその瞬間、その瞬間を新鮮に生きてるんだなーていう感じで、とても素晴らしいなと思っていました。

小さい頃、思う存分にケンカできる友達と出会えて本当によかったです。

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さて当時、アキラはボールプールがお気に入りでしたが、通っていた広場のボールプールには仕切りやネットなどがありませんでした。

きっと、赤ちゃんがボールのお風呂に入ってのどかにキャッキャやってるイメージで置いてるんだろうなぁ。

まあ、そういう平和な感じの子もいると思いますけど…でもね、ボールが外に出ないようにしといてくれないとですね、ボールプールの中から外に向かってアッチ投げ、コッチ投げするアキラの連続投球を、母は地獄の特訓みたいにえんえんボール拾いさせられるんですよー!!!

しかも、隣で積み木遊びしてる親子に当たったりしたら大変なので、それはもう真剣に!

…ほんと、疲れるんです。

有料のとこだと、ボールプールのまわりをちゃんとネットで囲ってくれてるところが多かったので、そこら辺はありがたいんですよね。ボールだけじゃなくてアキラも逃げられないので(・∀・)

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そして広場では、おもちゃの取り合いもほんとに多くて…。

「どうぞ、しなさい」

と、言われて“どうぞ”できる子どもってすごいなーと、いつも思ってました。アキラは全然できません(・∀・)

取り合いになったら、引き剥がして謝って帰る、一択です。


一度、アキラがちょっと年上の女の子が遊んでるオモチャをじーっと見てた時のこと。その子のママが、

「ほら、赤ちゃんが見てるよ。オモチャどうぞしなさい」

と、言うのですが、女の子は「ヤダ」と言って貸そうとしません。

「小さい子に優しくしないとダメでしょ? ほら、どうぞしなさいっ!」「ヤダ!!」

横で見てる感じでは、アキラはオモチャを見てるけど、それで遊びたいっていう感じではなかったので、

「大丈夫ですよー。どうぞしなくていいよー」

と、横から女の子に助け船を出したのですが、女の子のママは、そんなワケにはいかない、と半ば強引に女の子からオモチャを取り上げて、

「はい、どうぞ」

と、アキラに手渡してくれました。

それなのに…それなのに。

アキラ、オモチャ受け取らず(・∀・)

ほらーー、だ・か・ら! どうぞしなくていいって言ったじゃないですかーーーー!!!

…っていうか、アキラ空気読め!! バカ!

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一切空気を読まないアキラのせいで、

「ほら、アキラ、オモチャ貸してくれるってー!

 見て! これで遊ぼうよー♪ わー、楽しーなー♪」

と、私も母として、この気まずい空気をなんとかせねばと、テンションあげてがんばったのですが…そんな母の努力をまるっと無視して、やはり全くオモチャに興味示さないアキラ。

空気読め!! バカ!


しょうがなく、

「ごめんねー、ごめんねー」

と、オモチャを女の子に返す母。なんで私が謝らにゃならんのじゃ…と思いながら。

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