タルマーリーさんのパン教室に参加して「自分にできないこと」が分かった話
千葉のブラウンズフィールドに田植えや稲刈りで通っていた頃。
近くには自家製天然酵母のタルマーリーさんというパン屋さんがありました。(今は鳥取に移住されてます)
いつもブラウンズフィールドの帰りにはお土産にパンを買って帰っていたのですが、早くいかないと売り切れちゃうほどのその筋(?)では有名な人気のパン屋さん。
そのタルマーリーさんが千葉市にある酒屋のいまでやさんで開催された『パン教室』にお友達と参加したことがあります。
タルマーリーのパンを作っている格さんから直々に教えてもらうわけですが、格さんとはいままで店頭でお会いすることはなかったですし、雑誌などで紹介されている写真などを見る限り、なんとなく無口で職人気質の方なのかなー?と勝手に思っていたのですが、講習がスタートすると、饒舌にいろんなお話が次から次へ。
むっちゃ明るい、超おしゃべりさんでした!
そして、
「これは、ちょっとマニアックすぎるかな~」
などと言いながら、天然酵母を使うには、やはり材料にこだわらないとうまくパンが作れない、牛糞が入っている肥料を使ったようなのはあまりよくないとか、自然栽培のものがやはり相性がいい等々、単純に「パンの作り方」というだけの話ではなく、とても深い話までしてくれて勉強になりました。
そして、それだけ天然酵母&素材にこだわったパン作りをされているにもかかわらず、私たち素人(?)に対しては、
「天然酵母はめんどくさいですから、その時はイーストでもいいんですよ」
と、言ってくれたのがビックリと同時に、なんて素晴らしい人なんだ!と思ったのです。
「楽しくパンを作ることが大切です」
って。
おおー。
なんかてっきり、
「天然酵母こそすべて! それ以外は邪道である!」
みたいに言われるんじゃないかと思っていたので、いい意味で拍子抜けでした。
さて。
パンを作る途中で一人ずつコネコネしてた時のこと。
「じゃあ、ちょっと皆さん、生地の様子を見てみましょう」
と言われて、みんなで自分の生地をそれぞれ確認し、同時にまわりの人の生地も見てみると、ほぼ同じ時間、同じようにコネコネしていたにもかかわらず、生地の状態が人それぞれなんですねー。
思わず触りたくなるようなツルッときれいにまとまっている人もいれば、ボコボコで肌荒れのヒドイ思春期男子みたいな生地の人もいるし(←私です)。
その時に、それを見た格さんが、
「いやー、これねー。ほんと不思議なんですけど(特別に教えたわけでもないのに)美味しそうな生地を簡単に作ることが出来る人っているんですよねー」
と、おっしゃってたのが、とても印象的だったのです。
まあ、才能的なことですよね(・∀・)
一緒に参加したお友達は生地がきれいにまとまってまして、自分のデコボコ生地と比べると、やはりそこには明らかな才能と適性の違いが!
さらに、レーズンを使った天然酵母の作り方も教えてもらったのですが、めんどくさがりの私は、
「んーーー、自分にできる気がしない…」
と、思うのに、お友達は、
「簡単だし楽しそう」
と、思うんです。
全然違う…(・∀・)
どっちがいいとか悪いとか、上とか下とかじゃなくて、できること、できないことって人それぞれなんだなーという当たり前のことが、このパン教室に参加してわかったのです。
そして悟りが開けました。
よし、天然酵母のパンは作るんじゃなくて買おう。
苦手なこと、下手くそなことを無理矢理がんばるより(もちろん、自分がそうしたかったらがんばってもいいんですよ🌟)上手な人が作った美味しいパンを買って食べた方がいいじゃないか。
適材適所、という言葉も浮かんできました。
私には違う世界がある。
そんなわけで、天然酵母のパンを自分で作ることは今世では諦めたんですが、格さんの、
「めんどくさかったらイースト使ってもいいんだよ」
という言葉は心にずっと残っていました。
そして出会った、堀井和子さんのドライイーストを使って作る、卵・牛乳・バターを使わない簡単パンレシピ。
これなら私にも作れそう❗
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作れました↓
私、こういう瞬間に、
人生楽しいー💕
ってなるんですよね😊
最初は、天然酵母パンに興味を持って、タルマーリーさんのパン教室に参加してみましたが、参加したことで、
私に天然酵母無理だ…
ということが判明しました。
そこで「イーストでもいい」というヒントをもらって、堀井和子さんのパンにたどり着くことができました。
以前も書いたんですけど、やっぱり何事も“やってみる”ことは大事だなーと。
色んな経験しながら、自分ができることを見つけたり、自分にとって居心地のいいポイントを見つけたり、それが楽しいです💕
さー、週のスタート月曜日。
今週も楽しむぞー😊