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迷子の若い子 三角定規の下の辺でチケットを求む

無事降りたのはいいが、数人しか降りず、橋がでっかく見える山の中といった感じで、一体こことフェリー乗り場のある海はどうやったら繋がっているのか、想像しにくい場所だった。観光マップを見てもイマイチ分からない。

 

分からないまま急な階段を皆に流されて登っていく。

そう、「皆に流されて」

 

流れには従うし、長いものには巻かれる。

きっとそれは楽な生き方だと思う。しかしこれが失敗へと繋がる。

 

途中で分かれ道が出てきて、山あるあるの「看板の行き先は同じなのに道はふたつ」といった状態に遭遇する。

分からないまま歩いているので、とりあえずまっすぐ行くことにして登り始めると、夫婦で来ていたおばちゃんも同じ事を思ったらしく、「えーどっち?」と言いながら、旦那さんは左に向かったのに、「じゃあ私は若い子の方」と言いながらついてきた。

 

若い子?

なのか?

 

話題に置いて行かれないようにと、僕がこっそり「推しの子」を見ているくらいの違和感がある。

 

ふたりで一緒に登る羽目になったので、「ちょっとした会話作戦」で思わず出たのが、「船ですよね?」の一言。

 

おばちゃんは全世界共通なのか人の話を全く聞いてなく、「こっちで良かったのかしらね」とかみ合わない。

「どこから来たのですか?」と、会話に発展させようかとも考えたが、噛み合ってないので諦めた。

 

お互い無言のまま山頂に着く。

聞こえるのは、大人の男女の「はぁはぁ」だけだ。

ちょっと違う方が良かったのにと、強い遺憾の意を示すしかない。



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