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[ネタバレあり ライブレポ]2022年20本目 UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2022 「kaleido proud fiesta」@札幌カナモトホール 2022.7.30(土)


 こんにちは。シリアスファイターです。


 今回はユニゾン、会心のニューシングルを引っ提げたワンマンホールツアー、札幌公演のライブレポです。


 絶賛継続中のツアーで、例によって演奏曲にガッツリ触れたレポートですので閲覧の際は、その点ご了承ください。

 というか、少しでも興味あるかつ、まだチケット取れる公演もあるようなので、行ける方はすぐにチケット取ってスマホ閉じてライブ会場へ猛ダッシュすることを推奨します。


 それでは。

 前置き


 もうかれこれユニゾン絡みで想いを書き連ねるのは4回目なのですが、「シングルを引っ提げてのワンマンライブ」に行くのは、私のユニゾン生活で初めてとなりました。


 今回の表題シングルはカップリング含めて2曲のみのため、アルバムツアーと比較して演奏曲を想定し辛く、多様な選択肢があることから何の曲が来るか分からないワクワク度が通常の2億倍(当者比)となります。


 そんなウキウキドキドキした気持ちで、近年のユニゾン札幌ライブではお馴染み(?)となりつつあるカナモトホールに出陣した記録です。

 本編


 開演時刻を廻り、もうすっかり個人的にはお馴染みとなったWESSのタキタさんによる、ガイドラインの説明に続くように暗転。


 今日は開演前からステージ上にはスクリーンがかかっており、いつものSEが流れてもはっきりとメンバーの姿を目視することはできませんが、
いつものようにモデルみたいに真っ直ぐと背筋を伸ばして歩いて登場する鈴木さん、奇怪な準備体操のような動きの田淵さん、ささっと歩いてくる斎藤さん、それぞれのシルエットだけで、ユニゾンの3人がステージに登場したことがはっきりと分かります。


 そうして始まった一曲目は…美しいピアノの旋律…まさかのharmonized finale…!


 3年前、コロナ禍後最初に開催されたツアーで、最後に演奏されて引くほど想いが溢れてボロ泣きしたこの曲で早速意表を突かれた私は、既に心の整理が追いつきません…!


 もうクライマックス!?

 スクリーンに映し出される3人のシルエットが美しく、曲の持つドラマチックさを一層引き立てます。


 また、ラスサビではステージ背後の照明が夜の星空のように切り替わるなど、今まで以上に舞台演出の凝ったある意味「派手な」始まりに、
 「えっここからどうなっちゃうの!?」と始まる前以上に心臓の鼓動が早くなるのを感じていました。


 「ようこそ!」


 いつも通りの斎藤さんの掛け声とともに、スクリーンはゆっくりとせり上がり、3人の姿が露わになるとともに、「箱庭ロックショー」の痛快なギターイントロが響き渡ります!


 少しずつテンションを上げていくような演奏で、会場はみるみる熱を帯びていきます。


 今日も演奏は盤石のグルーヴでバチバチに決まっていて、早くも手応えを感じさせる安定感。

 後奏での斎藤さんの満面の笑みを、私は見逃さしませんでした…!


 続く「世界はファンシー」は、紫の怪しい照明に照らされながら、いつも以上に不穏な聞こえ方がして、何だかちょっと怪しい遊びに手を出してるような気がしてたまりません

 田淵さんも、この曲からいつも通り怪しく歩き出します笑


 とここで早くもクライマックス!?(2回目)「シャンデリア・ワルツ」で一気に解放され、トップギアへ!!


 前曲からの繋ぎで情緒がおかしくなりそう…というかもう一曲目でおかしくなってるので、もう訳が分かりません…。


 とにかく「楽しい!!」の気持ちが先行しつつ、かっこいい曲と演奏があるロックバンドのライブにようこそ!というユニゾンからの最大限のご挨拶であることを、確かに受けとりました


 「UNISON SQUARE GARDENです。
  最後までよろしく。」


 イントロとともにスマートに挨拶する斎藤さんに続き、私はライブ現場で聞くのが初めてのCAPACITY超える」


 こんなにジャジーで官能的な雰囲気のある曲だったっけというくらい色気のある演奏で、札幌で聞くと、夜のススキノの風景(怖くてあんまり歩けない)を思い浮かべてしまいました…!


 そこから一転過ぎ!
 水色の爽やかな照明とともに高揚感マシマシのSilent Libre Mirageは、ようやくライブで聞けて感激…!

 あてもないままに 今をかき分ける

 このフレーズが、予測不能情緒不安定のこのライブを象徴しまくっていて、これまた何だか楽しくって仕方ありません…!


 そこから一転すぎ!(2回目)
 赤白のシリアスな照明とともに、Own Civilization nano-mile met)で、再び噛みちぎられそうになります。


 聞くのはMODE MOOD MODEのアルバムツアー以来でしたが、その時よりもストイックさを増した演奏はとても重厚な響きで、めちゃくちゃ聞き入ってしまいました。


 ストイックさは続く「ラディアルナイトチェイサー」でも顕在で、徐々にテンションを高めていくような選曲の妙を感じます。


 普段セトリへの採用率の低いシングルのカップリング曲がこういうところに配置されるのも、セトリの自由度の高いシングルツアーならでは…とか呑気なことを考えている束の間…、

 後奏の最後の一発をガッチリと繋ぎ合わせて繰り出されるfake town babyは、そう来たかああああ!と今日一で高揚しましたし、イントロから田淵さんが斎藤さん側に向かって走りながら空気をぶん殴りまくる様を見て、自分も大いに盛り上がります!


 ステージ後方のスモークも焚かれまくり、この5曲の流れの締めに相応しい治安の悪さは、ロックバンドの遊ぶことの楽しさをこれ以上なく表していたと思います


 最後は前アルバムツアーの「Phamtom joke」を彷彿とさせるような、凶悪なジャーン!でフィニッシュ。
 見事に前半を駆け抜けました。


 少し間を置き、ここからバラードタイムへ。


 とここで再びカップリング枠、久々の5分後のスターダスト」

 秋の気配を大いに感じさせるオレンジ色を基調とした照明が、最後になるにつれ、白い光の照明も加わって、文字通り綺麗な景色になっていました。

 前アルバムツアーの「夜が揺れている」でも遺憾無く発揮されていた、ドラムの力強さが増したのを特に感じられたのがこの曲で、改めて鈴木さんのドラムが尊く感じられます…!

 原曲の何倍もドラマチックでグッとくる曲に仕上がっていました

 続くもバラード曲で、こちらも個人的にようやく生で聞けた「弥生町ロンリープラネット」


 先ほどの秋を感じさせる曲から、冬、そして春へと、ユニゾンのライブでは珍しく(?)、歌詞のストーリーを意識したような粋な選曲で、これまたいつも以上に希望を感じざるを得ません。


 最後、曲の終わりとともに春を連想させるピンクの照明がパッと照らし出され消えていく演出は、思わずハッとしてしまいました。

 照明さん…ナイス仕事です…!

 さて、斎藤さんのテケテケギターイントロが聞こえてきたので次が「ワールドワイド・スーパーガール」であることは想像できたのですが、ここから鈴木さんを交えた不思議な一幕へ…笑


 鈴木さんは北海道のローカル飲料であるリポンナポリンの缶をおもむろに取り出します。

 「リポンナポリン
  Since 1971
       ポッカサッポロ
  プシュウ…(缶を開ける音)」

 と、斎藤さんのギターと交互になるように一言ずつ鈴木さんが缶に記載された情報を読み上げ、最後は立ち上がって一気飲み笑(思わず会場から手拍子と拍手が笑)


 そして空いた缶とバスドラをリズムよく叩き始め、そのまま徐々にドラムのみになり、3人による短いセッションから、予想通り曲へ流れていくというのは全く持って新しい展開でした笑


 北海道はたまたまリポンナポリンでしたが、一体他の会場はどうなってるのか気になって仕方ないところですが笑、何とも微笑ましい開放的な時間を過ごしたところで「ナノサイズスカイウォーク」へ。


 ワールドワイドからナノサイズへ繋がるこの流れは個人的に少し妄想していたため、実際に来たらちょっと笑ってしまいましたが、いかにも好き勝手楽しく派手にやるロックバンドとしての姿勢が垣間見えて最高の流れ!

 また、間奏では斎藤さんが前に出て、原曲より濃厚な間奏ギターソロを展開するなど、これまたカップリング曲で二度おいしい展開もツボでした。


 少し間を置き、斎藤さんによる曲名宣言から、「サンポサキマイライフ」で一気に終盤戦へ!


 さすがに「ハイっ!」の時はついつい声を出したくなってしまう私ですが、それはまだ叶わないため全力で手を振り上げ、自由に体を揺らします。

 そこから流れる「オリオンをなぞる」で、改めてああそろそろライブ終わっちゃうんだな…と少し寂しい気持ちを抱えながらも、それでも楽しい楽しいロックバンドを噛み締めます。


 タイバニ繋がりと言わんばかりに、一瞬の間から満を辞して、ツアータイトルでもあるkaleid proud fiestaへ。

 大きいバンド名がステージ上からゆっくりと降りてきて、これ以上ない派手な同期のストリングスとともに、キラッキラでギラッギラのロックバンドの演奏が、眩し過ぎて幸せな時間…!


「harmonize finale」でもあった星空照明演出もあり、これ以上ない大団円じゃねえか…と思ってたらまだまだ!


 ゆっくりと聞こえてきた同期音から、更に高揚感を煽るto the CIDER ROADへ!


 ええっ!これ以上幸せでいいんですかああああ!?と言わんばかりの開放感に、もう頭も身体もフル回転で無敵モード突入状態でしたね(とんでもない語彙力)!


 それだけ楽しい楽しい、音楽だけがそこにある時間だったんだなと改めて感じます。



 あっという間のラストは、短いセッションから雪崩れるように10% roll, 10% romance


 最後まで予測不能の一時は、あっという間に駆け抜けて、寂しいけど楽しいっていうカタルシスドバドバ、感情ぐちゃぐちゃの「10% roll〜」でした…。


 一旦、客電はついたものの、まだ足りないといわんばかりの拍手に応え、早々に3人が再びオンステージ。


 一旦定位置に着いた鈴木さんはおもむろに再びステージ袖近くまで戻り、そこからクラウチングスタートでダッシュし、素早くドラムに戻ってからの、Cheap Cheap Endrollでアンコールの幕開け!


 一瞬、アンコールこれだけで終わるんじゃないかと思いましたが、続けざまにここできたかと、「シュガーソングとビターステップ」を投下!



 いやいやもうお腹いっぱいですよ…からの

「ラスト!」
「ワンツースリーフォオオオオオオオ!」


 って「場違いハミングバード」で本当に心が躍り狂ってフィニッシュ!


「UNISON SQUARE GARDENでした、バイバーイ!」


 アンコール終わりまで一切MCなし。


 ただ今日がどれだけいいライブだったかは、3人の表情を見れば明らかでしたし、田淵さんの満面の笑みが焼き付いて離れません…!

 11曲の余韻に浸る間も無く、ある意味史上最高に、暴力的に曲を次から次へと叩きつけて90分を駆け抜けたライブは、デカい音で鳴らすロックバンドがそこにあるだけで、こんなにも楽しいんだということを全身全霊で証明してみせた、圧倒的な一夜でした!!


 曲を知ってようが、知らなかろうが、そこにある音と、少しばかりのステージ演出で、ロックバンドはこれだけに派手に、楽しくやれるということを、UNISON SQUARE GARDENがまた教えてくれました


 これだから、ロックバンドを追うことは止められません。

セットリスト
1.harmonized finale
2.箱庭ロックショー
3.世界はファンシー
4.シャンデリア・ワルツ
5.CAPACITY超える
6.Silent Libre Mirage
7.Own Civilization (nano-mile met)
8.ラディアルナイトチェイサー
9.fake town baby
10.5分後のスターダスト
11.弥生町ロンリープラネット
12.ワールドワイド・スーパーガール
13.ナノサイズスカイウォーク
14.サンポサキマイライフ
15.オリオンをなぞる
16.kaleido proud fiesta
17.to the CIDER ROAD
18.10% roll, 10% romance

アンコール
1.Cheap Cheap Endroll
2.シュガーソングとビターステップ
3.場違いハミングバード

 今回は以上です。


 最後まで読んでくださったそこのあなた、本当にありがとうございました。

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