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気胸にかかって入院した話②

長身で細身の若い男性がかかりやすいとされている疾病「肺気胸」

に、なんの前触れも無く襲われた中肉中背の女性

が、初めて経験した手術・入院の話をしていきます。

これから気胸にかかる人たち、初めて入院することになってパニックになっている人たちのほんの少しの気休めになったら嬉しいな

という気持ちは8%くらいで、残りの92%は自分の人生経験(レア度★★★★☆)として書きます。

第1章はこちら


第2章 初めての入…院…?


大病院の受付でもマトモに立っていられないくらい肺が苦しくなってきた。駆けつけてくれた母の姿を見てすごく安心したのを覚えてます。

見てくれたのは若そうなのに白髪混じりの、いかにもお医者さんの見た目の先生でした。なんか要点はしっかり話してくれない感じが「ダメな時の私」と重なる気がしました。誤魔化さずはっきり喋れるのはとても理想ですね。

採血やCTの待ち時間中にも背筋を伸ばしていられなくなり、ついには車椅子に初乗車しました。エレベーターの車椅子用ボタンがジャストの位置すぎて、バリアフリーデザインに感動した瞬間でした。

おそらく初めての採血。怖いもの見たさで針の部分もしっかり見ていたのですが、やはり血に耐えきれず(肺が苦しかったのもあるけど)途中でうつむいてしまいましたね。採血専門のスーパー看護師さんが「気胸ですかー?大丈夫大丈夫!大したことないですよー」なんて言ってて、こんなきついのに大したことないわけあるかぁ!と思いつつ、まぁ、きつくないですか?大丈夫ですか??汗汗、とばっかり聞かれるのもなんだかなぁと思っていたところだったので、色んな看護師さんがいるんだなぁと思いながら受け流しました。

例のなんかいい感じがしない先生(失礼)のレントゲン写真を見せられ、「これは危ないですね、来た時は6割くらいだった肺、もう4割近くのサイズになってます。」とのこと。気胸の中にも三段階あるうちのレベル3、つまり最終形態であると。

わい、ここで死ぬんかな

と疾病関連知識0の私は悟りかけましたね…。

とにかくこのまま入院、なんか管入れて復活させつつ手術しますとの話を遠くをみながら聞いていました。(呼吸もそろそろ限界であった)

ぼやっと、ただ息を小さく吸ってゆっくり吐くことだけを考えながら過ごしていたらいつの間にか病室のベットに。ああ、よくドラマで見るやつや…本当に病院にお世話になるんや…。と、どこか非日常の世界に吸い込まれるような感覚で、入院生活が始まりました。

次回、第3章 人間てくだぶっ刺さってても生きてるんだなぁ に続きます。




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