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『はじめての統計学』を読んで

はじめに

基本的には手を動かして、問題を解いてみよう!というコンセプトの本でした。その過程で説明されていた概念や考え方もとても勉強になったので、まとめてみます。

統計学とはどのような学問か

本書では、まず始めにすべての統計学的思考に共通する考え方を明文化してました。これをただ頭で理解するだけでなく、心で理解できたのが本書の良い点だったかな。(深く理解できたってことです。)

①すべての統計的現象は、確率分布する
②すべての統計的現象は、母集団の代わりの標本を観察して、それを元に母集団の特性を推測する

組み合わせがなんだとか、ベルヌーイがなんだとか、標準偏差・ヒストグラムがなんだとか、教科書によく載っている全ての事柄は、この2文に集約されると言えます。

本書を読んで理解した概念を図示してみた

色々な計算問題を解かされていくうちに、どんな時も以下の思考ステップで知りたいことを明らかにしていると感じました。

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つまり、
統計学の根本的な考え方に基づいて、
やりたいこと(上記の緑エリア)を実現するには、
以下の手順を踏めばOK!ってことです。

①その事象がどんな分布に該当するか明らかにする
②統計的指標を使って、その事象を式(=関数)にする
③式に統計的指標を代入して、知りたい値を得る

さいごに

本書では紙とペンを使って計算問題を解いて、「腕力」をつけましょう!というコンセプトだったのですが、やってみると意外とタメになったなという印象でした。
ただちょくちょく独自の計算式を出してきたり、その計算式を暗記しなきゃ解けない問題があったり、再現性はつかなかったというのが正直な感想です。

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