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ボードゲームを1時間でつくる!

1時間でボードゲームを作ってみよう!

そういう企画をたてました。


あなたはだれ?

ボードゲームデザイナーのFukaseです。こんにちは。
ボードゲームのデザイナーというのはボードゲームをつくる人です。
いくつか作品を作ってきました。そのうち2作品を商業で出版していただいています。漫画で言えば出版社から単行本で出たようなイメージですね。
ダイソーで出ているボードゲームの監修もしています。もちろん1個100円。

今回の企画では言い出しっぺ役になります。


ボードゲーム制作1時間チャレンジとは?

ずばり、1時間でボードゲームを創るチャレンジ企画です!

企画名:ボードゲーム制作1時間チャレンジ
開催日:3/20 22時~
配信URL:
https://www.youtube.com/watch?v=62Ut4lHaJa0

参加者は私、Fukaseとサポーターにボードゲームデザイナーの明地宙さんの2人です。

もちろんスタートはゼロの状態から。そこから遊べる状態のモックと呼ばれるプロトタイプまで1時間で作ります。なんて無謀な。

ただし、あまりにも条件が自由だと作りづらくなるし、時間のかかるゲームを作ろうとすると間に合わなくなります。そこで制限をいくつか用意します。ここが結構大事。

ボードゲーム制作チャレンジの条件

ゲームの大枠:二人用対戦ゲーム
メカニクス:ゲームメカニクス大全からランダムに3つ選んで自由選択
イラスト:10秒で描ける内容であること
ゲームの内容物
 トレーディングカードゲームのようなものは禁止(制作に時間がかかる)
 カードのテキスト効果は20文字まで
 ボードはiPadを使ってOK
 コマ類は持ち込み自由
 ブランクタイルOK
 ダイス:6面ダイス固定(1~6の数字)
 トランプはスリーブに入れた状態で準備OK
上記にないコンポーネントを使った場合は、そのアイデアは保留送り

メカニクスとはジャンルのようなものです。ビデオゲームだとパズルやRPG、アニメならロボットや青春ものなど。
それらをまとめた書籍「ゲームメカニクス大全」があるので、それを使ってメカニクスはランダムに決めます。なにがでるかはお楽しみ。

ゲームを遊ぶためのカードやコマは、事前にある程度準備した状態で始めます。これは純粋にゲームのルールを考えることに重きを置くためです。なので完成したゲームは見た目は正直しょぼいです。ほとんど白くて箱もない状態になるでしょう。

でも、ヒットしている「はぁって言うゲーム」もはじめは居酒屋でメモ帳に書かれた紙切れがはじめの一歩。どんな名作もはじめはショボくてもいいんです。大事なのはルール

とはいえ、とりあえず作って「これで完成!」といえばOKになるのはよくない。できればそのまま開発を続ければ面白くなりそうなゲームの種が生まれてほしいところです。

そこで点数でゲームを評価することにします。内訳はこちら。

ゲームの評価軸

  • アイデア:30点(15点/人) 斬新かどうか

  • メカニクス::30点(15点/人) メカニクスの機能が噛み合っているか

  • テーマ::30点(15点/人) ルールとテーマが一致しているか

  • 特別賞::10点(5点/人) 評価するひとの好み

評価する人はFukaseとサポートの明地さんの2人。
自分たちで作ったゲームを評価するかたちになりますが、まずはやってみようという企画なのでここはひとつこれで。でも甘くつけるつもりはないですよ?


1時間のスケジュール

1時間でボードゲームをつくると言っても、知らない方にとっては何をどうするのか分かりづらいでしょう。
そこで大雑把に1時間のスケジュールをまとめました。

ボードゲーム制作チャレンジのスケジュール

  1. ゲームのメカニクス(ルールのジャンル)を決める!

  2. ルールをかんがえる!

  3. 考えたルールを遊ぶためのカードやコマをかんたんに用意する!

  4. 試しに遊ぶ(テストプレイ)!

  5. 評価タイム

  6. テストプレイとルール調整を繰り返して面白くする!

  7. 1時間経った!評価タイム!

    1. 評価点が60点以上でチャレンジ成功!30分まで延長してもOK

    2. 評価点が59点以下。チャレンジ失敗

1時間たった時点の「評価タイム」でゲームの出来栄えをチェックします。
ここで点が足りなければ失敗、超えていれば成功です。

途中の1回目のテストプレイ後に評価タイムがあるので、ここで出来栄えをチェックして終了までに足りないものを確認することができます。ここで点数が低いととっても焦りそう。

成功していればボーナスとして30分だけ延長の可能です。
おもしろいゲームが生まれそうな瞬間はとても楽しいですからね。ご褒美としてもうすこしゲームを磨くことができます。

きっかけ

2023年2月から、ボードゲームのことならなんでも相談できる「ボードゲーム相談会」というのを始めました。
「ボードゲーム相談会」は自分がボードゲームを作り始めた頃、周りに相談できる人がいなかったので、こういうのがあったらいいなという考えがきっかけです。

するとボードゲームってどうやって作っているんですか?という相談が結構多かったので「ボードゲームを作っている様子がまとまった動画があればわかりやすいんじゃないかなあ」とぼんやり考えるようになったのです。
でも制作に長い時間がかかるので、それを動画にするのは大変。もっと短い時間でできないか、いや難しいだろうと堂々巡りをしていたのです。

そこへ、ボードゲームデザイナーの明地宙さんが「たった3時間で作るボードゲーム」というワークショップを開きました。制作経験のない参加者があつまって、3時間でボードゲームをつくる。すごいことをする人だ、というのが最初の感想です。

思い切って主催の明地さんに「レポートが読みたいです!」とリクエストしたら、なんと光の速さでnoteに書いてくれました。しかも確定申告を差し置いて。そのレポートがこちら。

3時間で作れるようにとてもよく練られていて内容にとても感動。こんなことができるのか!と。そこで明地さんに感謝を伝えるとともに、こんなことを言ったわけです。

結果、結構なニーズがあったので、明地さんとやってみようとなり企画に至ったわけです。
1時間と言う時間は、配信や動画にもしやすい。短いのは動画前提の狙いがあってのことでした。ちょっと無茶をして興味を引くという狙いもありますが、元の根っこは動画で見てもらえうこと。それでもっとボードゲーム制作を知ってほしいなあというFukaseの個人的な考えです。

ゲームは人がつくるもの

チャレンジが成功すればひとつのゲームが、失敗してもあとに続くアイデアが生まれます。

でも今回のこの企画で見てほしいのは、ボードゲームをひとが創る姿、そのまま。
うんうんうなりながら、困った顔して悪戦苦闘する泥臭い姿をお見せするかもしれませんが、あまり知られていないボードゲーム

どんなゲームができるのか、そもそも完成するのか。お楽しみに。

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