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小柄な大人はシートベルトに気をつけるだけで良いのか

チャイルドシートについて、産経だけではなく、後発の各紙・各局も報じているようです。

大人に着目して所感を述べることにします。

大人は問題ない?

後発の一例としてTBSを挙げます。

JAFによると、身長が150cmに満たなかったとしても、大人の場合は子どもより体格や骨格がしっかりしているので、座高を高くする必要はありません。
「肩ベルト」は首にかからないように肩と胸骨を通るようにして、
「腰ベルト」はお腹にかからないよう骨盤のあたりを通し、座席とシートベルトを調節するようにしてください。

上記リンクより筆者引用。

また、インターネット上で話題となっているのが150センチ未満の大人はどうすればいいのか、ということですが、JAFの担当者によりますと「体格や骨格が子どもとは異なり、自分でシートベルトの位置なども調整できるので、正しく着用すれば問題ない」とのことでした。

上記リンクより筆者引用。

全国ニュースも地方ニュースもJAFの見解を述べていますね。

体格や骨格の違い?

批判を承知で敢えて述べます。

私は150センチだった頃、母よりも体格が良かったぐらいです。
「大人は体格や骨格が子どもと異なるから」には賛同しません。

そういう見解を出すと「ウチは体格が良いから」と言い出す保護者が出ると思います。

150センチ前後の大人にも真摯に向き合ってほしいものだと思います。

身長、体格、骨格、その全てが子どもより脆弱な大人はいるのですから。

正しく着用すれば問題ない?

「正しく着用すれば問題ない」も賛同しません。

交通安全の出前指導のようなシートベルト指導で解決できるのではないか、となります。

何のために推奨しているのか。

ジュニアシートを取り付けて座らせるためのはずなのに、「大人は正しく着用出来る」にしたら、「子どもに正しく着用させる」にもなってしまうことでしょう。

子どもにも正しく着用させていれば問題はない、と言い出す保護者が出てしまうでしょう。

ゆえに私は賛同しません。

昭和のシートと昭和のシートベルトを論じていく機会にしていかないといけないと思います。

昭和型ジェンダーの維持でなく改善を

私はかつて、こう述べました。

何センチであろうと大人は大人なんです。

論じていかなくてはならないのは昭和のシートと昭和のシートベルトなんです。

現在、ありとあらゆるものが昭和型ジェンダーに基づいてつくられています。
私は173センチなので困らずに済んでいます。
けれどもそれは、150センチ前後の人の我慢の上に成立しているものです。

上記拙稿より筆者引用。

子どもより体格や骨格が脆弱な大人はどうすれば良いのか。
真摯に向き合わないといけないと思います。

150センチ前後の大人には、正しい着用をさせればそれで良いのだというのは、昭和型ジェンダーの維持になっていきます。

私は、昭和型ジェンダーから令和型ジェンダーに改善することが求められていると思います。

そして、昭和型ジェンダーに基づいてつくられたサイズのものも、改善する時期だと思います。

何センチであろうと、大人は大人ですから。

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