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旅心【エッセイ】六〇〇字

 早大のオープンカレッジ「エッセイ教室」。冬講座が、1月8日(土)にスタート。6課題。七転八倒、七難八苦の日々が続く。2万人に迫る東京の感染者数。事務局から、がんばって続けるとのメール連絡がきた。多くが前期高齢者以上。そのうちのひとりである私ですが、きょうも行ってきます!
 3回目のお題は、「旅心」(600字)。このご時世。各人各様に「旅心」が疼いていることでしょう。
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 生真面目に、巣ごもり継続中。65歳で引退し、6年。3年前。3月末に美術館巡りでNY。7月に松本でのリメイク版フェルメール展。9月には、改築後の広島原爆資料館を訪ねた。が、これからという時に—————。

カバー

「『水差しを持つ女』の前の、過激男」
3年前、メトロポリタン美術館において。案内役のグッドショット!


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 五輪期間中は、騒がしい東京から鄙びた温泉旅館に「疎開」し、文机でエッセイストっぽく、洒落てみようか、とも企んでいたのに。
 が、ボヤいても詮方ない。雰囲気だけでも、とストリートビューを使って、マンハッタンを再訪してみた。すると、街並みやパークはむろん、ザ・メットやフリック美術館も、透明人間のように、中に入り館内を観廻れることを発見(因みに、MoMAは静止画像。ルーヴルも)。さっそく、旅の目的の一つであったフェルメールを探す。フリックス所蔵の3点はすぐに見つかったが、メトロポリタンは広大な上、3年前は特別展で場所が変わっていたこともあり、5点のうち1点は探せなかった。とはいえ、このご時世。バーチャルではあったが、多少は、旅気分を味わえた。

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Googlemapのメトロポリタン美術館。ストリートビューの表示ルート。
※ルーヴル美術館をはじめ多くは静止画像のスポット写真であるが、ザ・メットとフリックス美術館は、ストリートビューのカメラを受け入れたようだ。

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 あと忘れちゃいけないのが、旅の彩「食」。2日目に行ったグランドセントラル駅のオイスターバー。閉じていると聞いたが、今は開いているようだ。第6波後、NYが無理でも、せめて品川にある姉妹店に、行ってみよう。
 業界は、今が耐え時。スーツケースが、今かいまかと、腰を浮かせて待っているからね。

01士官と笑う娘_フリックス

『士官と笑う娘』フリック・コレクション美術館所蔵

01中断された音楽の稽古_フリックス

『中断された音楽の稽古』フリック・コレクション美術館所蔵

01婦人と召使_フリックス

『婦人と召使』フリック・コレクション美術館所蔵

水差しを持つ女_少女met

『水差しを持つ女』(左)と『少女』メトロポリタン美術館(3mの巨人が観ているのかい?^^)

デン・ハーグのマウリッツハイス美術館所蔵『真珠の耳飾りの少女』

デン・ハーグのマウリッツハイス美術館もストリートビューで見られるようです。ご存知、『真珠の耳飾りの少女』

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グランドセントラル駅地下のオイスターバー&レストラン

「グランド・セントラル・オイスターバー&レストラン」

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