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ウォーキング小景ジム編【エッセイ】二四〇〇字

写真は、ワタクシの最近の太腿。いにしえに鍛えた筋肉が浮かんできた。
脊柱管狭窄症を患い、リハビリを目的にスポーツジムに通い始め、約半年。効果が出始めているようだ。ちょっと気合入れれば、8000歩ウォーキングも可能になってきた。あいかわらず後期高齢者のお姉さまにも追い抜かれることもある、けどね…。なので、4000歩に小分けにし、可能な限り速足で歩くようにしている(抜かれないように、負けじと💦)。

半年も通えば、もろもろの小景が見えてくる。そこで目にした、いろいろなタイプのヒト模様の話である。

<“他人を気にしすぎ”タイプ>
(“他人を気にしすぎ”と思われる方は、ここは飛ばして読んでください。さらに気になってくるかも、なので…)
筋肉トレーニングをする前に、準備運動をかねて、クラシックなバイクから始めている。約35分。距離にして10km。全力で35分というのは、厳しい。また効果的にも強弱をつけるほうが良いみたいだ。なので、1分間、早く漕ぐ(回転数90/分)、1分、ゆっくり(回転数60/分)。心拍数120を超えると、110くらいに下がるまで、ゆっくり。これを繰り返す。
ある日。となりに「リカンベントバイク」(ボート競技のように座ってペダルを漕ぐ)をおやりの、30代半ばあたりの女性が。こちらがスピードを上げることを何回か繰り返していると、15分くらいで切り上げて、お帰りに。また別の日も、同じようなタイミングで遭遇し、同じように、切り上げてお帰りになる。その方は、ゆっくりした自分のペースで漕ぎたいようだ(ワタクシ個人の勝手な推測)。月料金がもったいないだろうに、と余計なことを考える(他の時間帯にも来ているかも、だけど)。同じようなことが5、6回あったのだが、ペースが乱されるとも、お考えなのかもしれない(もしくは、こんなジジイが必死になって漕ぐ姿を見かねてか💦)。
しかし、最近は、その方の漕ぐスピードがあがってきて、長時間やっている。そうそう、いいよ、いいよ。そのペースでね。

<ナル・コスチューム・タイプ>
(あ、アイドル級の可愛い子ちゃんや、モデル並みの美人さんに該当するお方は、ここは読まないで。ゴメン!)
かと思えば、まったくマイペースのスタイル抜群の、20代後半(? 化粧が濃くて不正確)のお姉ちゃん(なかには、マダムと思われる、ほどほどに肉付きのいい中年のお姉さまも)。肉体にピッタリのコスチュームを身につけ、身体のラインを露わに。ちょっとは他人を気にしてよ、って感じなのだが、十分すぎるほどに男たちの視線を感じながら、ランニングマシーンをやっている。こんな姉ちゃんとつき合ったら、引きずり回されること、間違いなし。こんな「ワタシ可愛いでしょ」「ワタシ綺麗でしょ」タイプは、もう、卒業したね(いや訂正、中退💦)。でも、気になる。チラ見でも、相手が喜ぶだけ。ああ、よそう、よそう。「見るな!」と自分に言い聞かせる。
かと思えば、なかにはマシーンに座ってひたすらスマホ見ているだけ、たまに足を動かすマイペース姉ちゃん。これ参る。スマホやるなら部屋に戻ってから気ままにやってよね。
(って、熱い視線を注ぐのは、このワタクシだけ? いえいえ、エッセイのネタ探しであります💦)

<ナル・マッチョ・タイプ>
(“すげえ筋肉している”見せつけ派の方は、ここは読まないでね。ワタクシの骨を砕かれちゃね・・・)
まあ、すげえ筋肉している、40代前半と思われる男。ランボー並。惚れ惚れ。抱きしめられたら、骨が砕けるんじゃないかと思うほど。それはそれは羨ましいほどなのだけど、露出度が高い。超ミニのトランクスに、スリーブレスのTシャツ(そんな姿態は、見たかアねえよ。ん? ヒガミ?)。ひとつのアクションをワンセットを行ったあと、ミラーの前で、ナル行為に入る。観入っている時間が長すぎるのだ。筋肉を休める必要はある。続けてエクササイズすると、二酸化炭素や乳酸といった筋肉の老廃物が溜る。怪我にもつながり、効果も下がるらしい。しかし、長すぎる。筋肉を見せつけるように力を入れ、見とれている。同じ器具を使いたいときには、「早くしてよー」という気にもなる。そんな事態のときは、周りのマシーンを使って、次は、ソレを使いたいんだけど・・・という目で、アピールすることにしている。

<哲学者タイプ>
(“哲学者”の方は、ここは読まないでください。人生は考え過ぎると深みにはまる・・・)
マシーンに座り込んで、考え事をしている。30代前半って感じの小柄な男。スマホを見つめ、ため息をつき、うなだれている。また、スマホを見つめ、ため息をつき、うなだれている。15分以上、繰り返す。「私はなぜここにいるのだろうか」と、自問自答しているのか。それとも、片想いのお方から意に反する返事が届き、「恋愛とは何なのか」といったようなことを思索しているのか。ま、ここで考え込んでもいいけどさ。他の利用者もいるのでね、ちょっと周囲のことも、思索してね。

<シトシトピッチャンの「大五郎」カットのお兄ちゃん>
(「大五郎」カット? の方は、ここ、推しです)
毎日お会いする唯一のお方で、14時すぎにいらっしゃるお兄ちゃん。トレーニング用に髪を頭上の真ん中に束ねているのかと思いきや、後に知る。最近よく見かける、マンバンヘアのツーブロックカット(通称、「マンバンツーブロ」?)と。「大五郎」の刈り上げなしの「頭上ちょんまげ」のようなスタイルなのだ。30歳前後だろうが、童顔なので、どうしても「大五郎」に見えてしまう。日々のプログラムを決めているのか、毎回、内容が異なる。ウエイトの重さを変えると、スマホの指が動く。データをとっているのだろうか。かなりのウエイトを引いているときは、筋肉が浮き出て、拝むようにしている。その姿は、(『子連れ狼』の拝一刀の子)「拝」大五郎。「冥府魔道に生きる者」のごとく、ストイックなお兄ちゃん、である。

そのお兄ちゃんに、ジムの外で遭遇したことがある。スポーツバイクで滑走する「大五郎」カットの姿であった。決して乳母車ではない(若いひとはわからんね…)。

(御口直し)
世界の、どれだけの女性が、この犬になりたいと思ったことか。いや、ワタクシも。ヒザ枕されて、ハイタッチしたい!

テレビ画面からのキャプチャー


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