正しい本の読み方、してますか?

こんにちは、MASANORIです。

今日も一冊本を読み終えたので書評したいと思います。

今回読んだ本は外山滋比古さんが書かれた『本を読む本』です。

『思考の整理学』と同じくらい有名ですよね。

これを読んで僕の読み方はまだまだ甘いなと思いました。

内容を全てはなすと僕の記事を読んでくれる人も飽きてしまうと思いますのでEXTREMEに話していきたいと思います!!(伝わる人には伝われ)

まず、読書には4つのレベルがあるそうです。

第1レベルは初級読書、これは本の書いてある単語の意味を正確に理解し、文が述べていることを理解できる状態です。

第2レベルは点検読書、これは制限時間の中でこの本が言いたいことを大まかに理解できる状態のことです。

受験とかの現代文ってこの力を求めてますよね。だからなのでしょうか、この本の著者である外山さんは第2レベルまでを大学に入る前に習得しろ!と述べています。

いやいや、厳しすぎ。僕は大学生になって1年経って、やっと点検読書をクリア出来そうです。皆さんはどうでしょうか。

第3レベルは分析読書、これは制限時間がない中で徹底的に読む力です。このレベルは半端ないです。恐らく研究者でないと、このレベルを完全にクリアすることは無理なのではないでしょうか。

読者に求められることは、例えば、この本の命題を一文から導きだしたり、多くの意味がある単語、一つ一つを著者が示す意味と同一しなければいけなかったり、著者がこの本をなぜ書いたのかまでを推測しなければいけなかったりと一つの本を読むのにめっちゃ時間かけなくてはいけないのです。

ビジネス書や自己啓発本の類なら簡単です。序文に著者がこの本を書く目的を明示してあったり、万人に分かりやすく、伝えやすいように単語の選び方を工夫しています。

でも古典はどうでしょうか。たとえば、フランスの哲学者スピノザが書いた『エチカ』や経済学者マルクスの『資本論』などは難解なうえに分厚く、文字がちっちゃい、このような類を細かく分析していたら、あっという間に時間が経ってしまいます。

しかし、このレベルをクリアしている人はこれらの流れを呼吸するように、当たり前にやってしまうというのです。ここで重要なのは「やる」のでなく、「やってしまう」ということです。つまり習慣化してるんですよね。

僕がクリアするにはあと10年はかかると思います(笑)

最後のレベルである第4レベルはシントピカル読書です。

初級、点検、分析ときてシントピカル(笑)

漢字で統一してよっ!と突っ込みたくなりますよね。

このレベルは一つのテーマについて何冊もの本を関連づけて読む段階です。

このレベルが難しいことは同じ主題であっても、意味が異なるとき。

具体例をあげましょう。

「愛」というテーマの本があるとします。

しかし、「愛」にもさまざまな種類があり、

愛している人を自分のものにしたいという所有欲からくる愛。

自分の子供にたくさんの愛情をかける無償の愛、同情からくる

など多角的にみると様々なものがあります。

このような時、どのようにすればいいのでしょうか。

答えは点検読書をすることです。

点検読書をすることによって主題別に分けたものを、今度はどの種類の愛かをジャンル別に分けるのです。そして、比較、考察し著者の言葉を自分の言葉にできるまでするめのように噛み砕くのです。そうすることで浅い読書から自分の血肉にまで落とし込んだ深い読書へとなるかもしれません。

これらが主な内容です。他にも小説の読み方や、本の批評に関してなど様々あります。オススメの本です。ぜひ読んでみてください。

まとめ

今世間はコロナで大変ですよね。

自粛生活を強いられている中、本という海原を旅してはいかがでしょうか。

しかし、そこで重要なことは船を使うのではなく、自力で泳ぐことです。なぜなら、楽してボートにのり、浅く海を眺めるよりも、自分の体を存分に使い、時間をかけながら泳ぐことで深い海を体験する方が思い出に残るし、思いがけない発見があるからです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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