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インターンシップ、すんのかせんのか#新卒採用のセオリー5

皆さん

こんにちは。

採用コンサルタントのMASANOBUです。

中小企業はインターンシップをしたほうがいいのか、しないほうがいいのか。よくご訪問しているなかで話題になります。

新卒採用をしている企業で一定規模の企業(採用人数が5名以上)ではインターンシップをしない企業がないくらい一般的な採用手法となっています。

結論、した方がいいのですが「なぜした方がいいのか」「することのメリットは?」「デメリットは?」

このあたりを私の経験からお伝えできればと思います。

1:なぜした方がいいのか

メリットが大きい!あげればきりがないですが、享受できるいいことが多いです。

・社員教育に役立つ

→インターンシップの受け入れは現場であることが多いです。中小企業では毎年入社する人員が少ないため、後輩がなかなかできないことが新入社員の成長の足かせになっています。人はインプットとアウトプットがセットで初めて知識を知恵として活用できます。このアウトプットの機会が大手と中小企業では圧倒的に差が出てしまいます。インターンシップでは様々な受け入れ部署ごとに後輩指導の機会を作れるため新入社員の成長の機会に繋がります。また、インターンシップ実施タイミングは8月ごろとなり、4月に入った新卒にとっては仕事に慣れてきたタイミングとなり、復習のタイミングとしても最適です。

・ブランディングに役立つ

→インターンシップは1回きりで終わりではありません。多くの学生は何かしらのコミュニティに参加しています(アルバイト、サークル、部活)。そこには翌年の就活生がいることが多く、後輩はその先輩に就活の相談をすることが多いです。ですので採用に繋がらなくても、参加者の満足度は次年度のエントリーに影響します。毎年ブラッシュアップしながら満足度を高めることができればエントリー数に困ることはなくなります。

・採用に繋がる

→ここを目的としてのインターンシップは失敗に繋がります。失敗している原因としては、企業は採用に繋げたい(採用しにきてる)、多くの学生は仕事の理解をしたい(学びに来てる)と、お互いの意図がずれているため双方満足できないケースが多いです。企業は結果的に採用に繋がるためにも学生の気づき、学び、将来に役立つコンテンツを中心にしながら自社に興味を持ってもらえる内容とする必要があります。

・いい人材に出会える

→多くの学生がインターンシップへ参加する時代になりましたが、8月から自社に興味を持って参加する学生は翌年の3月からエントリーする学生とは働くことへの意欲が高い傾向にあります。就業意欲は入社後の成長に大きく関わる性質だと思いますのでやはり早い時期に出会った学生は貴重な人材です。

・社内の繋がりが強くなる

→インターンシップをすると、様々な部署への調整が必要になります。業務量が増えて大変かとは思いますが、インターンシップを実施した企業の多くは社内とのコミュニケーションが増えた結果、新卒採用への社内の意識が高まり、受け入れ態勢の変化やエンゲージメントの向上がみられているようです。

2:デメリット

・準備が大変

→なんといってもここが一番のデメリットですよね。採用以外にも担当を持っていいることの多い中小企業の担当者にとっては心理的ハードルが高いです。社長の一声ですることになったならまだしも、自ら企画して実施するのはよほど社内愛が強いか、課題意識の強い方だと思います。(そのような方はすでに取り組んでいらっしゃると思います)。したいけどまだ迷っているかたはなんとか社長または役員の方にメリットをお話し、やり方は何とでもなるので、ご相談頂ければと思います。まずは走り出すことが大事です。

・採用につながらない

→インターンシップのメリットの1つが採用である。そういう認識でスタートできるかが大事かと思います。特に慣れない企業が採用のためだけにインターンシップを行うと上手くいかないことが多いです。インターンシップから採用に繋げるにはインターンシップから選考、内定、フォロー、入社までの一連の設計が必要です。どうしてもとりあえず開催をしてしまうとその後のフローが上手く設計できておらず途中離脱が多くなり、結果的に印象の残らない企業となってしまいます。インターンシップ単体でとらえず、長期目線での設計が成功のカギとなります。

最後に

マイナビ開催の「学生が選ぶインターンシップアワード」というのがあります。そこで大賞受賞している3社のコメントを見て感じるのは・期間が長い(10日開催など)・プログラムが多様(100種類以上のコンテンツ)・学生へのサポートが手厚い(きめ細かな教育)・採用だけでなく経験を社内へ還元している。といった内容が見られました。時間をかけて丁寧に一緒に学んでいく姿勢が、学生を通じて社内にまた還元していくという好循環に繋がっているようです。インターンシップはこれから本格化します、迷っているなら即取り掛かりましょう。まだ間に合います。上手くいっていないなら少しでも参考になれば幸いです。


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