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赤と黒、ソリッドな「剣咲き」から鉱物を想う。

ヴィヴァルディのDARK REDとBLACKで「剣弁高芯咲きのバラ」を折りました。

黒い背景と白い背景、どちらも端正なフォルムがよく映えます。

金属のようなツヤ感も、この素材ならでは。
きれいに並べると、絵画のようにも見えますね。

さて、今日は色んな話が登場します。
サイズと質感、それと前回に引き続き「色」にもフォーカスしてみました。

🍀今日のトピック🍀
❶奮発のビッグサイズ
❷タントの方が折りやすい!?
❸ふたつの「鉱物」を想う

♦︎♦︎♦︎

❶奮発のビッグサイズ
ヴィヴァルディは、1枚のサイズが64.5cm×49.5cmの大きな紙です。

いつもはこの紙から25cm(正確には24.75cm)のバラを4つ作っているのですが、今回はちょっと贅沢をしてみました。

1枚から2つ、約32cm。
通常の1.3倍の大きさです。
いつもは手のひらにちょこんと乗るバラが、手に余るサイズになりました。

写真だと伝わりづらいのですが、実際に見ると結構な迫力です。

ヴィヴァルディは1枚200円。
いつもはバラ1つ50円なのですが、今回は倍の値段にハネ上がってしまいました。
まぁ、たまには良いでしょう!

❷タントの方が折りやすい!?
ほとんどの佐藤ローズはヴィヴァルディの方が折りやすいのですが、今回の「剣咲き」は意外にも苦戦しました。

具体的には、工程59〜65。
尖った花びらを作るために、内側へ紙を巻き込むシーンです。
ここで紙が浮かないように、かなりの圧力をかけています。
特に63の後は、サイドから根元に向かって強力にプレスしました。

ヴィヴァルディは、独特の「粘り強さ」ウリの素材なので、丈夫さに任せてガシガシ折っていく必要があります。
他のバラなら気にならないのですが、このバラに限っては筋トレのようです。

もちろん無理にプレスせず、ふわっとした仕上がりにするのも良かったんですけどね。
もう少し薄くて柔らかい、タントの方が折りやすく感じました。

でも、苦労した甲斐あって、仕上がりの良さは最高です。
濃い色を使ったこともあり、どっしりと重厚感のあるバラが完成しました。

なお、上記の工程は、過去にも解説したことがあるので、良かったら後ほどお読みいただければと思います。
(2019/10/28)
https://note.com/masanii_origami/n/n400085e80249

❸ふたつの「鉱物」を想う
前回、ちなちゃんが作った青いバラを、私の高校時代の先輩が「鉱物」に例えてくれました。
(2020/01/14)
https://note.com/masanii_origami/n/nd05211b34664

うっすら緑を帯びた青色から連想されるのは、
・アクアマリン
・ブルーアラゴナイト
・フォスフォフィライト
・ラリマー
という、4つの鉱物。

今回は、私の方から先輩に候補を出してみることにしました。

「黒は黒曜石。赤はガーネット、もしくはロードクロサイトでしょうか?」

2分後。
「赤は辰砂とか良いかも」
「黒曜石いいね。鉄電気石も黒くてかっこいいよ」

え、何それ。
また新しい石が出てきました。
さっそく調べてみると…

■辰砂(しんしゃ)
中国の辰州(現在の湖南省)で採掘されたのが名前の由来。
硫化水銀からなる鉱物で、「賢者の石」とも呼ばれる。
■鉄電気石(てつでんきせき)
鉄やナトリウムからなる鉱物で、ブラックトルマリンとも呼ばれる。
温度や圧力の変化によって電気を帯びる。

先輩、何でこんな石知ってるの…
しかも、辰砂は2分、黒電気石はそれから4分というレスの早さ。
今回も、あっさり返り討ちにされてしまいました。

♦︎♦︎♦︎

今日は赤と黒、2つの「剣咲き」をお届けいたしました。

折り紙作品の色や質感を「石」に例えるという新しい試みは、思った以上に楽しいです!
先輩も応援してくださるので、これからも時々やってみようと思います。

話は変わりますが…
先日、私の記事を読んでヴィヴァルディを買ったという方がいらっしゃり、とても嬉しかったです。
通販で売っているとはいえ、なかなか手が出しにくいヴィヴァルディ。
その魅力と可能性と奥深さが、コラムを通して少しでも伝われば幸いです。

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