新素材「起毛紙」でバラを折る! 〜佐藤ローズの裏面攻略【前編】〜
佐藤ローズの花びらは、「おもて面」「裏面」の両方を使うものが大半です。
タントやヴィヴァルディが好まれるのは、質感や色の良さに加えて、「両面カラー」という大きな特徴があるわけです。
教育おりがみなどの片面カラーを使うと、外側の花びらが白くなってしまいます。
しかし!
「片面だけど、どうしても使いたい」という素材と出会った場合はどうしましょう。
何とかして、両面カラーにできないものか…
平日夜の奮闘記を、どうぞご覧くださいませ。
🍀今日のトピック🍀
❶フランス直輸入の「起毛紙」
❷バラをバラして裏面を探る
❸切れ端をこしらえる
♦︎♦︎♦︎
❶フランス直輸入の「起毛紙」
どうしても使いたい素材、というのは…
「起毛紙(きもうし)」です。
箱の内装などに使われる、じゅうたんのような素材。
佐藤直幹さんに勧められて、ヴィヴァルディと一緒に買っておいたものです。
(当時の記事:2019/07/09)
https://note.mu/masanii_origami/n/n2ab1a03bd665
ある程度上達するまで温めておいたのですが、このたび、一念発起して引っ張り出してきました。
こんなエレガントな素材で佐藤ローズが作れるなんて…ヨダレが出そうです!
しかし、起毛紙の片面はマットな単色なので、このまま作ると2色のバラになってしまいます。
(それはそれでカッコ良さそうですが)
そこで!
まずは既存の完成品を着色し、表に出る裏面がどこなのか検証する事にしました。
❷バラをバラして裏面を探る
用意したのは「剣弁高芯咲きのバラ」。
起毛紙でコレを折るべく、ひとつ実験台になってもらいました。
紙の裏にあたる、外側の花びらに蛍光ペンで色をつけ、バラしていきます。
すべて開いたのがこちら。
バラバラです。バラだけに。
展開図にくっきりと、5つの三角形が現れました。
要はここに起毛紙を貼れば、両面カラーになるのだな。
ありがとう。キミの犠牲は無駄にしないぜッ!
❸切れ端をこしらえる
三角形の寸法は、短辺が2cm・長辺が3cm。
挟角はおよそ65°です。
これがそのまま、外側の花びらになります。
まずは、通常どおり五角形にカット。
ヴィヴァルディは25cm、起毛紙は35cmなので、1.4倍で計算すると2.8cm・4.2cm。
角度は同じ65°になるはずなので、カットすべき形が分かります。
ちなみに「図形の相似」は、中学の必修科目です。皆さん、覚えていますか?
正方形にカットして余った起毛紙を、計算どおりに切っていきます。
こういう作図、昔から大好きだったんですよねぇ。
永遠にやっていられます。
こうして、切り出された5つの三角形。
仕込みの段階から貼ろうと思ったのですが、完成する直前に貼った方がきれいにイケそうです。
しかし、この日はここでタイムアップ。
なくさないよう、タッパーに入れて通勤カバンに突っ込むのでした。
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というわけで、「起毛紙×剣咲き」の前編でございました。
果たして、次回までに美しいバラを仕上げる事ができるのでしょうか!?
今後の「後編」に、ご期待ください。
平日のスキマ時間では、なかなか思うように進みませんね。
喫茶店でコーヒーを片手に、ゆっくりやりたいものです。RICCOのワッフル食べながら。
余談なのですが。
コレを切りはじめてから、初めて裏側のラベルに気付きました。
ん?
値札が貼ってあるぞ。
「7.90€」
え?
高くね?
勢いに任せて、大量のヴィヴァルディとともにカードで買ってしまったので、全く値段を見ていませんでした。
だって、フランスで佐藤直幹さんとお買い物なんて…
誰だって、テンション爆上がりするじゃないですかッ!
1枚950円、バラひとつ475円の高級素材。
失敗は許されません。
頑張って綺麗に作ります\(^o^)/
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