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全身のフォルムがかわいい! 〜川畑文昭折り作品集「ネコ」をポイント解説〜

川畑文昭折り紙作品集の「ネコ」を折りました。

こういうネコ、折りたかったんです!
全身のバランスと、ふっくらした立体感が、とっても気に入りました。

ネコは形が似ている品種が多く、犬よりもバリエーションを出しにくいと聞いたことがあります。
「ヨーダ」を折りたくて買ったテキストですが、いい出会いに恵まれました。

ラジオで聴いた1曲が欲しくて、アルバムごと買って、別の曲も好きになるイメージでしょうか。
こうした巡り合わせも、折り紙の醍醐味ですね。

さて。
今日はポイント解説でございます。
私が間違えたところ、それからアレンジ方法についてです。
❶まさにぃ、工程を間違える
❷アレンジその1:背中
❸アレンジその2:耳

では、どうぞ。

♦︎♦︎♦︎

❶まさにぃ、工程を間違える
サクサク順調に作っていたら、終盤の工程78でまさかのストップ。

簡単そうな動作なのに、なんか折れないな…
というか、折るべきカドがない!

テキストを遡ってみたら。
工程40の「上の2枚」という説明を見逃し、1枚だけ折っていだことが発覚しました。

完成間近のネコちゃんを分解して、大幅にやり直すはめに!

いつも生徒さんに「説明をよく読みましょう」と言っているのですが…お恥ずかしい限りです。

皆さんは、見落とさないよう気をつけてくださいね。

❷アレンジその1:背中
工程80で、背中を立体的にするシーン。
ここは最後まで、正解が分かりませんでした。

てっぺんは、尖らせる?寝かせる?
写真見本は真横からのショットなので、イマイチ判別できません。

尖らせたまま下部を平面にするのは、結構複雑な構造になりそうです。

1作目は、結局むりやり整形。
2作目は、自分なりにアレンジすることにしました。

新しいV字の山折り線を付けて、そのまま平面につぶしています。
これで、シンプルに立体感を出せました。

無難にまとまったので結果オーライなのですが、本来の正解が気になるところ。
ご存知の方がいらっしゃいましたら、アドバイスいただけると嬉しいです。

❸アレンジその2:耳
テキストでは前、写真見本ではうしろを向いています。

1作目は、テキスト通り。
2作目では、ガバッと広げてみました。

一番手前のヒダを広げると、白い裏面を出すことができます。
昔からある「うさぎ」の仕上げ方です。

でも…何だかネズミっぽくなっちゃいました(灰色だし)。

正解が分からなかった「背中」は仕方ないとして、やはりテキスト通りに折った方が、全体的なバランスは良いですね。

川畑氏が色々なパターンを試したうえでの、今のデザインなのでしょう。

「作家さんは、何回も何回も試行錯誤して、作品を生み出し、折り図を書き上げています」

という、勝田恭平さんの話を思い出しました。
https://note.mu/masanii_origami/n/nf921f6f00dc6
やっぱり、作家さんは偉大です。

♦︎♦︎♦︎

というわけで、今日は久しぶりの1点もの、ネコちゃんのご紹介でした!

幼児でも作れる顔だけのネコ、頭と体で2枚使うネコ…

月刊おりがみ518号には「シッポ猫」なんて作品もあります。
(昨年11月11日に紹介)

本当に色々な作品が、世の中に出ています。
折り紙に限らず、ネコちゃんが世界中で愛されている証拠ですね^^

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