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(1分読み)ユニバーサルデザイン(UD)の教科書78 情報構造の大中小

情報構造の大中小

●文書の大中小

ユーザー(読者)は、
見出しを拾い読みすることで、
ページ全体の内容や構造を判断し、
必要な情報にたどります。

そのため文書は、
見出し、段落、リストなどの
要素を用いて、
論理的に
文書構造をつくる必要があります。

どのような文書でも
章(大)
節(中)
項(小)
といった見出しや、

段落、表などにより構成されています。

ユーザーは、
それを拾い読みすることで
(パッと見る感覚に近いです)
自分が必要している情報に
たどり着こうとします

●場所の大中小

(インターネットがない時代)

見知らぬ駅に着いたとします

まず駅の出口の前にある
・街の全体地図を見ます(大)

お腹が空きました
・地図の大通りを探します(中)

そばが食べたくなりました
大通りにあるそば屋を探します(小)

(インターネットがある時代)

近くのそば屋 
というワードで検索します(小)

これは
(小)の情報にたどり着くために
(大)→(中)→(小)の順で調べるより圧倒的に速いし
(そんな人は今居ませんがw)
(インターネット黎明期にはまだしていたかも)

(小)の情報に
(大・中)の情報(地図)が
同時に付属されているので
まとまったかたちで
情報を得ることができます。


●時間の大中小

旅のプランを作る場合

(AIがある時代)
例えば
・行きたい超人気料理店と
・旅の始まりと終わりの日時
を入力するだけで
食事以外のことも含めて
旅の全体プランを時間配分(大中小)
しながら
AIが作成してくれます。
(もうすぐ確実にできるし一部すでにできている)
10秒でできます。

(インターネットもAIもない時代)
情報を
書籍で調べたり、人に聞いたり、で
→収集(関連情報を手当たり次第)
→整理(カテゴリー分け)
→選択(残す・捨てる)
→再収集(関連情報を追加)
→並び替え(優先順位づけ)
→時間配分
10日かかっていました。


デジタルテクノロジーが発達すると…

上記のように
10日が10秒に!

極めて情報集約が
効率的にできている一方、

アナログ時代
(インターネットもAIもない時代)
で体験していた
『情報構造へ接触する体験プロセス』
が損なわれているのが
デジタル時代の実状です。

情報構造体験がないゆえに、
一つの興味をピンポイントで
ネット検索できて
すぐに答えが得られるゆえに、

『情報のカットアウト化』

が進んでおり、
それが昨今問題となっている
キャンセルカルチャーを助長している、
そのようにも感じます。

前後の発言の相関関係や文脈を無視し、
発言の一部のみ、カットアウト、し
炎上を誘い、
発言者の表現の自由を抑圧します。


少し話が逸れましたので戻します


デジタル化によって
あらゆるプロセスが効率化されている
現代社会で

体験するプロセスを
擬似的(バーチャル)に
提供しているのが
体験型ワークショップです。

体験型ワークショップは
私の職場でも年々増えています。

真の目的やそもそものプロセスを
あらためて考えて
擬似的に行動する場として
活用されています。


情報構造の大中小を考えることは
思考の大中小
物事を
・俯瞰で捉える
・カテゴリーで捉える
・詳細で捉える
ことに
あたりまえですが、繋がっています。

思考を
速く適切に思考しやすくするのが
情報構造の役割であり

良い情報構造=良い(円滑な)思考
に繋がります。



Think Universality.

Think Difference.


m.m

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