見出し画像

(1分読み)ユニバーサルデザイン(UD)の教科書31 デイジー

デイジー

デイジー(DAISY: Digital Accessible Information System)とは、視覚や印刷物に対する障害を持つ人々のためのデジタルフォーマットの読書サービスの一つです。このフォーマットは、視覚障害者が情報にアクセスしやすくすることを目的としています。以下、公的機関や教育機関、企業における導入事例を交えてデイジーの役割と重要性を探ります。

**1. 公的機関における導入事例**

公共図書館や視覚障害者支援機関では、デイジーを使用した音声図書の提供が増加しています。

**ケーススタディ**: 日本の国立情報学研究所(NII)では、デイジー形式の教材や書籍を提供し、視覚障害者の情報アクセスの向上を目指しています。

**2. 教育機関における導入事例**

学校や大学での教材やテキストブックの提供において、デイジー形式が採用されることが増えてきました。

**ケーススタディ**: アメリカの多くの大学では、デイジー形式での教材提供が進められており、視覚障害学生の学習サポートが強化されています。

**3. 企業における導入事例**

企業のマニュアルや取扱説明書、研修教材などで、デイジー形式が利用されるようになってきました。

**ケーススタディ**: ソニーは、製品の取扱説明書をデイジー形式で提供することで、全ての顧客が情報にアクセスしやすくなるよう努力しています。

デイジーの普及により、多くの視覚障害者や印刷物に対する障害を持つ人々が、情報や教材にアクセスしやすくなっています。これはユニバーサルデザインの理念に基づき、情報のアクセシビリティを高めるための重要なステップと言えるでしょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?