パープルマン

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アサルトリリィ Lost Memories 感想と考察

感想 ゆゆりりを中心に ゆゆりり推しの自分としては、舞台では夢結様が梨璃にシュッツエンゲルの誓い解消を宣言するシーンが一番キツかった。初回は配信で見たが、あまり…

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読書感想文:キケロ『老年について』

 キケロと言えば、言わずと知れた古代ローマ最高の文人と名高く、また共和制末期の重要人物の一人である。  前回はセネカの『人生の短さについて』を読んだので、まずは…

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読書感想文:セネカ『人生の短さについて』

 最近仕事の合間に『ローマ人の物語』(塩野七生著)、『古代ローマ人の24時間』『古代ローマ帝国1万5000キロの旅』(アルベルト・アンジェラ著)を読み返し、何度…

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アサルトリリィ Lost Memories 感想と考察

感想 ゆゆりりを中心に ゆゆりり推しの自分としては、舞台では夢結様が梨璃にシュッツエンゲルの誓い解消を宣言するシーンが一番キツかった。初回は配信で見たが、あまりの辛さに一時停止してしまった程だった。あの時の梨璃にとって、愛するお姉様のあの言葉はどれほどのショックだったろうか。赤尾さんの演じる梨璃の表情、涙、「もうお姉様じゃないんだ…!」という悲痛な叫び、全てが目を背けたくなるほど辛いシーンだった。

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読書感想文:キケロ『老年について』

読書感想文:キケロ『老年について』

 キケロと言えば、言わずと知れた古代ローマ最高の文人と名高く、また共和制末期の重要人物の一人である。

 前回はセネカの『人生の短さについて』を読んだので、まずはキケロとセネカを軽く比較してみる。共通点を見るならば、二人とも高貴な生まれでは無かった。それから二人とも文人であり哲学者であり政治家であった。そして権力者によって死を強制されるという最期も同じである。

 次に違いについて考える。まずは当

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読書感想文:セネカ『人生の短さについて』

読書感想文:セネカ『人生の短さについて』

 最近仕事の合間に『ローマ人の物語』(塩野七生著)、『古代ローマ人の24時間』『古代ローマ帝国1万5000キロの旅』(アルベルト・アンジェラ著)を読み返し、何度目か分からない古代ローマ・ブームが自分の中に訪れている。(同じくアンジェラ著の『古代ローマ人の愛と性』は現在読み途中)
 そうしてローマ人たちの偉大な業績に触れていくうちに、後生の人間によるものでなくローマ人が自ら著した書物に触れたいと思う

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