まずはあなたに、こだわりの影響力を知って欲しい
“こだわりは人を育て、信念は人を変える”
こだわりの影響力を知っていただく上で、まずは専門学校の現場がどういったものかイメージしていただく必要があります。
一般的なイメージの専門学校は、卒業後に就きたい職業が決まっていて目標が明確な生徒が通うものですよね。
ただ、現実は以下のような多種多様な生徒が入学することになります。
・大学に行くほど勉強しておらず、なんとなく〇〇が好きという動機で入学
・就職は嫌だけど、4年間も学費を払えないという事情で入学
・中学以前から目標としていた職業に就くために目的意識を持って入学
クラスという一個の集団を形成する上で、多様な動機を抱えた生徒が入学しています。
どういう状況か想像つきますでしょうか。
一般企業の採用の現場では、能力や実績よりも「社風に合うかどうか」を重視します。会社が大事にしている考えに共感、共鳴してくれる人材を優先して雇用するものです。
また、高校や大学は入学試験を課しているためある程度学力というラインでは、同じようなポテンシャルの母集団を形成できます。
しかし、私がいた専門学校では生存戦略の上でも入試はあってないようなもの。多くの生徒に可能性を見出す方針を掲げていたこともあり、できるだけ門戸を広げました。
その結果、前述のような多様な動機を抱える生徒のクラスマネジメントを、新卒の新入社員が担っていくのです。
いわば、雰囲気も価値観も能力もばらばらな母集団を、最終的には社会人として活躍できるゴールまでマネジメントしていく必要があるのです。
ここで問われるのは、「マネージャーのこだわり」です。
突然ですが、あなたにはどんなこだわりがあるでしょうか。
こだわりの例を挙げてみます。
・人から話しかけられた時は、必ず手を止めて体を向け、目を見る
・不在連絡をメモやチャットで残す時は相手の手間を考え、必ず電話番号も記載する
・エレベーターを先に出る時は、入り口付近でドアを開けてくれていた任に御礼を言う
どうでしょうか。共感できるこだわりはあったでしょうか。
例が固かったので、画像に頼ってみます。
次の写真を見てください。何か不快感を感じるでしょうか。
私の髪型が極端なアシンメトリーで変だなと感じた方は、美的センスがあります。
僕も同感です。
もし、髪型以外で特に違和感が無い方は、マイクの持ち方にこだわりがない人だ。
僕が大勢の方の前で初めて講話したときにある方にご指摘を頂きました。
「マイクがカラオケ持ちになっているぞ」
つまり、ビジュアル系バンドのような持ち方で講話を行っていたのです。
僕はとても恥ずかしい思いをしたことを覚えています。その日以来、かつての僕と同じようなマイクの持ち方で話す人を見ると気になるようになりました。
❝こだわりが生まれるまでは気にならなかったのに、こだわりが生まれたら気になるようになる❞
書類の受け取り方、会議資料の作り方、大型店舗の駐車場で車を停車する位置など人はこだわりの数に応じて、タイムリーに人に指導ができるようになります。
よく部下は上司の鏡であったり、教育係に新入社員が似てくると言われる所以がここにあります。
上司のこだわりの引き出しに比例して部下の吸収度合いが左右されるからです。
僕に毎日学校に来ることへのこだわりが無い時は、クラスの出欠状況は乱れていきました。
人を変えるにはまず初めに自分のこだわりを見直していく必要があります。
人の育成をする役割にある人は人に対して働きかける前に、内省を繰り返して自分を深く知ることが大切。
❝人間は自分のことを知っているその深さに合わせて人が見えるという。自分の研究をしなはれ❞(松下幸之助)
このマガジンを読み終えることで、人材に悩む全ての方々の悩みを払拭したいです。
自分の信念を見直せば、周りが変えられると前向きな力を取り戻して欲しいです。
続きはまた違う記事で。最後までお読みくださり感謝。
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リーダ―育成コンサルタント
本間 正道
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