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目指せ起業@スペイン なぜ味噌屋?

スペイン在住masamiです。
前回続き。

https://note.com/masami_tezuka/n/n33f80850821d

教育コンサルを諦めた私に姉が言った言葉です。
「バイリンガル育児はターゲットが日本人だけど、スペインに住んでるなら現地の人向けに何かした方がずっと自然じゃない?」

無音だが、私の深いところにグッと刺さった言葉です。

私がずっと逃げて来たモヤモヤと向き合わなければならないようです。

スペイン社会と向き合う事を避けて来た私のモヤモヤと

現地会社でテレワーク業務していましたが、仕事内容は日本語です。
担当者とのメールや電話のみスペイン語でした。
スペインに住んでいながら、どっぷりスペイン社会に飛び込んでいかない自分をずっと見て見ないふりしていたんですね。

根底には自信の無さです。
「あなたなら出来るでしょ」と自分で自分の背中を押してあげられない。

自然に逆らうのはやめよう。もう逆らえない。
やるしかない。人間はやらざる終えない環境では思った以上の力を発揮する”らしい”。ちょっとその力、見てみたくなりました。

やるしかない。

じゃあ、私ができる事って日本を売りにした何かだと単純に考えました。

私は何が好き?得意?そして、何に困ってる?

こんなとき、人生迷子な私を良い方向へと導いてくれる人生の先輩Aさんの登場です。
(人生の先輩Aさんについては過去記事で詳しく紹介しています)

お醤油は海外の田舎で購入出来ても、美味しいお味噌を手に入れるのは難しい事を伝えました。スーツケースに入れたお味噌が運搬中に溢れ出たこともありました。
私は一時帰国すると、母にびっくりされるくらいお味噌を購入します。
「どこかの行商ですか?」と毎回言われる程です。

私が困ってる事って誰かのお悩みじゃないかな?
お味噌で行くのどうだろ?

「それ!いいね!味噌!」とプロデューサーAさんの目がキラっと光った瞬間でした。

待てい待てい。味噌って原料何だろうか?
Aさんも私も分からないので、検索しました。

どうやら麹、塩、大豆らしい。
日本のお味噌をスペインに持ち込んで転売するか、作るかの大きな分かれ道を選ばなければなりません。
いやいや、私は麹ってものは作れないんだけど……と戸惑いました。

後日、運よく私はみその教科書の著者・岩木みさきさんと対話して疑問をぶつける機会に恵まれました。お味噌のスペシャリストです。
キッチンでZoomを繋いだ岩木さんの画面背景は、大量のお味噌タッパーでした。岩木さんは日本中の味噌蔵を訪問されています。そして、自宅で何種類ものお味噌を作ってらっしゃいます。

超多忙スケジュールの合間にわざわざ時間を作って下さいました。
確か、日本時間夜9時頃開始でしたが、私とのミーティングの後にも味噌ミーティングがあるとおっしゃってました。

お味噌について無知な私にも、優しく透きとおった声でアドバイスして下さいました。
「もしお味噌作りをするなら、設備投資がかかるのと麹を勉強するのに最低1年程度はかかりますよ。」との事でした。

やってみよう。
どこかに私と同じお味噌を欲している人が居るかもしれない。
何だか楽しそう。そう感じました。

こうして私のお味噌を巡る旅が始まったのです。

その時の気分は真っ暗なトンネルの出口に光を感じる様でした。

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