パートナーを失うこと③
パートナーを失うことは、前回もお話しした通り人それぞれに悲しみと、そのかかわりがあります。
無理に立ち直る必要もないですし、お子さんが小さければその世話に追われて十分に悲しめない、あるいは自分よりも子供さんのケアをしなくてはならないこともあります。
首都圏では、親を失ったお子さんのためのボランティア団体が立ち上がってケアを行っていますので、探してみるのもよいでしょう。
あるいは自治体によって、親御さんの会があるところなど様々な支援があるので自分にあったところを探してみるのも一つです。
ですが、自分の悲しみと向き合うということは時にとても孤独な作業です。
無理をする必要はありません。
比較的早く立ち上がれるようにも思えたり、ある人は何年もかかったり、あるいは忘れることが罪悪感と感じられたりするでしょう。
でも、あなたの人生は続いていくのです。
パートナーを失うことを肯定も否定もしません。
ただ、とてつもなく悲しいことが起きたのです。
ただ、この経験をあなたはどう生かすか、ということとあなたのパートナーは別の問題です。
希望や勇気を出して進んでいこうと決めたのでしたら、専門の本もカウンセラー、精神科医に相談することも方法の一つです。
眠れない、うつ状態になる、そういうことが起きても全く恥ずかしいことではありません。
ただ、すぐに埋め合わせにパートナーを探すことは、ちょっと待ってください。
あなたにその準備ができているでしょうか。
それは、あなたがパートナーの物をどれだけきちんと片づけられたのか、子供が大きくなっていたら自分が違う人と人生を共にすることを、話し合えたか、そうしたことを考えてみてください。
パートナーを失うという体験を重ねる必要はないのです。
ましてや、相手を傷つける権利など、いくら悲しみを経験したとしてもないのです。
新しいパートナーは、全くそれまでの人生に関係のない存在なのです。