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最近嬉しかった事はなんですか?

楽しかった事と悔しかった事

 最近研修で必ずやっている事があります。
それは、本題に入る前に「最近嬉しかった事」をシェアしてもらう事です。

 ワークショップなどに参加すると、グループ内で自己紹介があると思います。その時に、最近では特にこの項目が入っています。これを「ハッピーシェア」というのだそうです。
 正直、この質問結構困ります。悔しかったことや、腹の立ったことなどはすぐ思いつくのですが、嬉しかったこと楽しかったことって意外と思い出せないのです。

 直近1週間の中で、嬉しかった事が、ひとつもないなんて事は恐らくないのですが、全くと言っていいほど思い出せない。いかにネガティブな事に頭の中が占められているか、という事かと思います。
 ストレス社会と言われて久しいですが、そちらにばかりフォーカスしてしまっているのだろうと思ってしまいます。
 そうではなく、ポジティブな気持ちを大切にしていたら、もっと毎日が楽しくなるのではないでしょうか。

ポジティブな状態で取り組むために

 ワークショップで、初めにこの「ハッピーシェア」をするのも、ポジティブな気持ちで取り組めるようにする「マインドセット」のためだと思います。
 初めに、楽しかったことを思い出して、シェアする事で、その場がプラスの空気になるのではないかと思います。

 これを参考にして、私が社内で行う研修や勉強会などでは、自己紹介とハッピーシェアから始めているのです。
 社内研修ですので、当然お互いよく知っています。何を今更自己紹介・・・とはじめはみんな戸惑っているようでした。それでも、毎回これを行った所、だんだん慣れてきたように思います。そして気づいてきたと思います。同僚のことを意外と知らないものだと。こういう事を楽しいと感じるのか、とか意外と子煩悩だな、とかこんな趣味があるのか、といった気づきがあるものです。
 これを「趣味は?」という質問にしてしまうと、野球観戦とか音楽鑑賞といった通り一遍の答えで終わってしまう事でしょう。

 会の初めにこれを行うことで、空気も温まりますし、意外な一面をみられるので、お互いの理解も深まります。そこから本題に入るので、前向きな会になりやすい気がしています。

せっかく参加するならば

 社内の研修や、外部セミナーなどに参加する機会はよくあると思います。せっかく参加するのですから、やはり有意義なものにしたいものですよね。その時には、まず、この前向きな空気を共有してから入った方が良いですね。ハッピーシェアの時間がなかったとしても、自己紹介の時間があれば、ハッピーシェアを盛り込みましょう。それがなくても隣の人と話をする時には、まず、前向きな言葉でスタートしましょう。聞くだけのセミナーであったとしても、まずは楽しかった事を思い出して、ほっこりした気持ちで入っていきましょう。そうすることで、そうしなかった時よりも間違いなく得るものは多くなります。

 具体的に幸せな気持ちになった事を思い出して、それを口に出す事で、気持ちが前を向くのだと思います。

 目的意識を持って取り組むというのはよく言われますが、目的を明確にする時にも気持ちが前を向いていた方が、より明確に意味のある目標が設定できる事でしょう。ぜひ試してみてください。

今回も最後までご覧頂きありがとうございます。お役に立てたら嬉しいです。

岡本昌巳

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