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【飲食店向け】自前でのデリバリーの始め方(容器編)

実家が新木場で新木場食堂「丸惣」を営んでいますが、新型コロナの影響を受け、デリバリーを始めることになりました。特にIT周りに関してデリバリー立ち上げのサポートをしましたので、その内容を共有させて頂きます。同じ内容を丸惣デリバリーのブログにも記載しています。

はじめに

デリバリーをするにあたって必要なものに容器があります。丸惣デリバリーでも色々と買って試してみました。上記の写真は試した容器の一部で、丸惣デリバリーは多種多様なお惣菜を取り扱っているので、お弁当用、ご飯用、サラダ用、お魚用、冷たいお惣菜用、温められるお惣菜用(炒めもの、煮物それぞれ)など、たくさん試しています。実際にデリバリーをやってみて感じた部分も含めて容器選定のポイントを整理してみます。

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値段

市販されている容器の値段は数円〜100円程度まで様々なものがあります。原価に占める容器代の割合は比較的大きいので、予めきちんと容器を含めた原価の計算をしておいた方が良いかと思います。

丸惣デリバリーでも、最初は料理に合わせて様々な素材や形状の容器を使っていたのですが、何日か営業してみて各料理の原価を容器代含めて計算し直した結果、原価に占める容器の割合が思ったより大きいことが判明し、容器選定の見直しを行いました。

ふた付きの容器やお弁当タイプでなければ、ふたは別売りなので、値段をしっかり確認することは大事です。容器部分が同じくらいでも、ふた単体が予想以上に高いものもあったりするので要注意です。

あとはエコのイメージがある紙素材ですが、基本的にはプラスティックよりも高めです。元々丸惣では取り扱うものがお惣菜にも関わらず、間違えて液体のものNG、電子レンジNGのものを購入してしまいましたが、それ以外の容器でも電子レンジ対応でないものも多いのでこちらも要注意です。

種類

市販されている容器の種類は様々なものがありますが、結論からいうと容器の種類はなるべく少なくした方が良いです。特に、丸惣デリバリーのように多岐に渡るお惣菜をデリバリー始めたいと思っている人は事前に容器を何種類か確認してから、容器に料理を合わせる方が無駄がないと思います。

容器の種類を少なくするメリットとして、まずパッキングする際にどの容器に入れれば良いか迷わずにすむのでオペレーションがしやすいです。また、容器は意外に場所をとるので容器の種類を少なくすればするほど省スペースにもなりますし、在庫管理もしやすいです。さらに、丸惣のようなお惣菜など多品種のデリバリーする方は、配達する際も同じ種類の容器だと配達する際に重ねやすいので、配る方も受け取る方も助かると思います。

今はまだ在庫が残っている多種多様な容器を使わせてもらっているのですが、一家庭あたり3〜4袋の配達にもなってしまい、配達ミスがないか念入りな確認が必要になっています。

お店にとってもお客様にとっても良いこと尽くめだと思うので、容器の種類は少なく絞ることをおすすめします。丸惣デリバリーでは結局4種類程度に絞ることにしました。

電子レンジ対応

容器は電子レンジ対応と非対応のものがあります。基本的に電子レンジ対応の容器の方が高いです。

丸惣デリバリーでは、デリバリーだとお客様にいつ食べてもらえるか分からないので、温かい料理は電子レンジで温めて食べてもらえるように、電子レンジ対応の容器を採用しています。

基本的には電子レンジ対応か非対応かは容器や買う際のラベルに書いてありますのでそれを参考にすると良いと思いますが、プラスチック容器であれば、ポリスチレン(PS)が電子レンジ非対応、ポリプロピレン(PP)の容器が電子レンジ対応です。コンビニ弁当は基本的にポリプロピレン(PP)です。

紙容器については耐水性や耐熱性等に応じて色々変わってくるみたいですので、容器毎に確認してみてください。

購入場所

丸惣デリバリーでは、容器は店舗であればシモジマ、ECであればモノタロウで購入しています。容器は実際に見て確認したいので、まずは店舗で見ながら購入し、その後はモノタロウで購入するという流れにしています。

安く安定的に購入できる場所を見つけておいておくと良いと思います。

容器は、当然見た目はお客さんの印象や満足度に影響を与える大事な部分ですが、同時に機能やコストも大事です。きちんと選ぼうとすると種類がありすぎて迷ってしまいますが、上記のポイントを自身のデリバリーに合わせて考えてみるとある程度整理できるかと思います。


(余談)
意外な盲点として、料理を持ち運びするレジ袋も大事です。レジ袋は料理を入れる容器の形や形状に合った袋を選ぶ必要があるので、容器が確定したらレジ袋も忘れずに。一つではなく複数個運ぶことも想定するとこちらも無駄がないです。

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