見出し画像

Aloo bhaja (アルーバジャ)| じゃがいも細切りフライ| #West Bengal 【インド100のレシピ集】

割引あり

西ベンガル料理のレシピです。今回はじゃがいもの揚げ物、コルカタの昔ながらの食堂などで食べると定食の端っこについてくるアレです。ポテトスナックのような軽い食感でじゃがいもの細切りを揚げたシンプルな料理ですが、単体でも美味しくあるのと無いのとでは食事の満足感が意外なほど変わってきます。

ビリヤニの具材としてもジャガイモが肉よりも大きいくらい、ベンガル人はジャガイモが好きです。ベンガル人のジャガイモ好きはよく知られていますがなぜそんなに好きなのでしょうか?一番は安いからというのが大きな理由の一つみたいです。ポルトガルからジャガイモが導入されたのは16世紀ですが、食に保守的なインドでは最初新しい野菜は敬遠され、一般的に食べられるようになったのは19世紀半ばらしいです。

西ベンガルのレシピを5品連続でアップしています。一通り作るとベンガルターラが完成します。パパルなどもそうですが、サクサクした揚げ物をダールとご飯と合わせて食べると美味しいので、ぜひ一緒に作ってみてください。

今後、各地域別料理レシピをマガジンにまとめていきます。


完成図

西ベンガル料理とは

そもそも西ベンガル料理とはなんぞやという話は、後日更新されるまとめnoteをご参考ください。

ベンガル料理は最近日本でも知名度が上がってきていますが、食べられるお店はまだまだ少ないですね。日本ではバングラデシュ料理のお店は増えていますが、西と東でちょっと違ったりします。「ベンガル料理」といったときには基本的には今でいう西ベンガル州周辺とバングラデシュを含むベンガル文化圏一帯で食べられている郷土料理を指すのですが、歴史的な分断もあり西ベンガル州と現在のバングラデシュでは調理法がかなり違います。

西ベンガル州の調理法はバリエーション豊かで、食材を焼く、蒸す、揚げる、等様々な方法で調理します。また、マスタードオイルやマスタードペースト、砂糖、ポピーシードを多用し、ノンベジ食の比率も高く、米と魚をよく食べる文化です。対してバングラデシュ側はストレートな調理法が多く、ニハリやビリヤニなどムスリム文化圏でよく食べられる料理も多いです。
コルカタのヒンドゥー家庭にホームステイしてきたときの記録はこちら。

西ベンガル州の首都コルカタでは色々な料理が食べられていました。現在では東インド最大の都市ですが、元々は小さな漁村がいくつかあっただけの地域でした。1690年にイギリスの東インド会社が拠点を置いてから発展を遂げ、1911年に首都がデリーになるまでは植民地時代のインドの首都として栄えてきた歴史がある古都です。"City of Joy"とも呼ばれ、独特の空気が流れています。


マスタードオイルについて

日本で買えるマスタードオイルは加熱して処理されているため、独特の刺激臭が生まれ、苦手だという話もたまに聞きます。
日本では川越にあるカラシ屋さん【筋野商店】様が販売しているマスタードオイルはコールドプレスのため刺激臭が少なくまろやかで、とてもオススメです。


Aloo bhujia(じゃがいものサクサク揚げ)

それでは実際に作ってみましょう。単純な料理ですが、美味しく揚げるには工夫が必要です。

ここから先は

798字 / 1画像

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?