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双極性障害のこと 【誰だってそう、じゃないよ!】

病気や障害のことについて、対面ではあまり人に話さないのですが、その理由の一つ。

「誰だってそうだよ」
「みんなおんなじだよ」
「そういうこと、よくあるよ」

そう言われたことが何度あったか。

気分が落ち込んでいるとき、
「誰だってそういうときあるよ」
「気分の波があるのは当然だよ」
と、一蹴されてしまう。

あるいは、
「私も最近調子悪くてさ」
と、話題を自分のことにすり替えてしまう人。
自分のことを話し始めて、こっちの話など聞こうとしない。

そういうことを繰り返してきたから、「もう誰に話しても無駄」と思ってしまう。

「誰だってそう」

そうなの?
だったらどうなの?
仮に「誰だってそう」だとしたら、苦しんじゃいけないの?
「誰だってそう」だから、苦しむのはおかしいことなの?

でも、「誰だってそう」じゃないんだよ。
辛さや苦しみは人それぞれ。
みんな違うんだよ。
人のそれと比べるものじゃないんだよ。
自分より不幸な人とか、自分より苦しんでいる人、なんていない。
「自分より」って比べることがおかしいんだよ。

こんなこともあったよ。
「過食に悩んでいる」と話したら、
「世界には食べたくても食べられない人がたくさんいるんだから、食べられることを喜びましょう」

何それ?

綺麗ごと言ってんじゃねぇよ!
(おっと、失礼、つい興奮してしまった)

こんなことも。
電車の中で大学生らしき連中の会話。
「どの障害が一番辛いと思う?」

え?

障害って、比べるもの?
比べてどうすんの?
比べると苦しみが楽になるの?

他人にはどんなに些細に見えるとしても、本人には大きな苦しみであり辛さなんだよ。
他人と比べたからって楽になるわけじゃない。

障害や病気に限ったことじゃない。

どんな悩みだって、辛さだって、みんな苦しいんだよ。

逆もあるね。

小さなことを喜ぶ。
大切だね。