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落とし噺の話

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落語と本格的に出会ったのは高校生のとき。 国語の先生の「落語はいいぞ。古典がいい。新作はダメだ。」という言葉がきっかけで聴き始めました。 それ以前にもテレビで寄席番組を見る機会が…
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#柳家小三治

落語のお話【小三治さんのこと3】

ある「柳家小三治独演会」でのこと。 一席目を聴いていて、なんだかとても心地よく感じたこと…

まさこん
3日前
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落語のお話【小三治さんのこと2】

小三治さんの師匠である先代小さんは亡くなるまでの、何年間でしたか、毎回、紀伊國屋寄席のト…

まさこん
4日前
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落語のお話【小三治さんのこと1】

私が最も長く、従って、多く観た噺家は柳家小三治さんです。 地理的に行ける会はすべて行って…

まさこん
4日前
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落語に関心がなくても【な〜んにもないけど】

ある高座で柳家小三治さんがこんなことをおっしゃっていたことがあります。 小三治さんはたま…

まさこん
2か月前
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柳家小三治

小三治さんが亡くなった。 数多くの噺で私を笑わせ、泣かせてくれた小三治さん。 ときには1…

まさこん
2年前
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柳家小三治

私が最も好きな噺家で、約40年間、観続けている柳家小三治。 私は小三治さんが好きで好きでな…

まさこん
3年前
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小三治さんの「芝浜」

私が大好きな噺の一つ、「芝浜」。 中でも私は小三治さんの「芝浜」が一番好きです。 腕は立つが、大酒飲みの勝五郎。商売は棒手振りの魚屋。 今日も仕事へ行かず、朝から飲んだくれている。「明日こそ仕事に行く」を何度も繰り返している。 そして、ようやく仕事に出た冬の朝。時を間違えて早く家を出たため、河岸はまだ開いていない。仕方なく芝の浜へ出て一服していると、波打ち際に見つけたのが汚い皮財布。手元へ引き寄せて中を見ると金貨が入っている。慌てて家に持ち帰り、数えてみると42両ある。