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再注目されるAI(人工知能)

こんにちは。

AIと聞けば、何と考えますか?

・AIによって、失う・無くなる職業がある。
・AIって、なんとなく怖い。
・AIは、だんだん賢くなっている。

色んな意見があるでしょう。

AIとは、人間の知的な振る舞いの一部を
ソフトウェアを用いて人工的に再現したものです。

なぜ、今再びAIが注目が高まっているのでしょうか?
今後の可能性や成長性は、どのようなものがあるのでしょうか?

AIの歴史は、現状3段階あります。

第一次AIブーム 1950~1960年代
「検索・推論の時代」
→特定の問題に対して解を提示する。
(Google検索)

第二次AIブーム 1980年代
「知識の時代」
→知識を与えることで、AIが複雑な問題を解決する。

第三次AIブーム 2010年代~現在
「機械学習」
→「ビッグデータ」を用いることで、AI自身が知識を獲得する。

機械学習・・・「教師あり学習」、「教師なし学習」、「強化学習」の3つに分類することができる。「教師あり学習」とは、入力データと正解データを与えることで、主に画像認識に用いられます。「教師なし学習」とは、人間にも正解がわからない物事を予測できるようにする方法です。「強化学習」とは、人間が最終的な正解はわかっているが、その正解を導くまでの最適な過程がわからない場合に用いられます。

AI chatbotへの注目の高まり

AIチャットボットとは、チャット形式で、
ロボット(AI)が質問に回答するシステムです。

AIチャットボットは、ユーザーから質問を受けると
学習した膨大なデータから関連性や規則性を分析し、
素早く最適な回答を提示します。
(※現状、間違った情報を提示する可能性もある)

業務効率化や人材不足解消につながるため、
世界のAIチャットボット業界は、
年間約23%の大きな成長が見込まれています。
(2023~2027年)

なぜ、Googleに取って替わると言われるのか。
Googleは検索すると、無数の検索結果を提示します。
それを検索者が「求めている解」を探します。

一方で、AIチャットボットは、正確性を置いとくと、
「求めている解」をすぐに提示してもらえます。

今回、取って替わるかという議論はしません。

0→1を生み出すジェネレーティブAI

ジェネレーティブAI(生成系AI)とは?

「chatGPT」のような、データから学習し
新しいアウトプットを生み出すAIは、
ジェネレーティブAIと呼びます。

大量のデータを基に処理・認識する従来のAI技術に加え、
データから学習し、画像、テキスト、音声の作成など
幅広い分野で0→1を創出し生み出すことができるとされています。

2022年8月頃から、テキストの説明文から画像を作成する
画像生成AIやAIチャットボットなど、
創造性に優れたジェネレーティブAIが次々と登場しています。

従来のAIができることは、
絵や写真をピクセルごとに解析し、
学習したデータを基に「何が描かれているのか」を
判定することしかできませんでした。

新薬の発見の可能性

ジェネレーティブAIの活用は既に進んでおり、
最近は強迫性障害(OCD)の治療薬が
ジェネレーティブAIを活用し、約1年で開発されました。

また、アメリカのGarthner社はジェネレーティブAIによって、
2025年までに、新薬や新素材の30%以上が発見されると
予測しています。

・医薬品設計
医薬品を短期間で設計するために活用。

・材料科学
偶然の発見に頼らずに、特的の特性に照準を合わせた
全く新しい素材を生み出す。

・シンセティック(合成)データ
具体的な出所を特定せずに、現実世界を直接観察して、
得られたデータを生成。

・チップ設計
強化学習を用いて部分配置を最適化

・部品
製造、自動車などの業界で性能、材料、製造方法などの
目標や制約に合わせた部品を設計

AIの活用拡大により恩恵が期待される分野

大量のデータ処理に欠かせない、半導体関連分野

ジェネレーティブAIの盛り上がりを皮切りに、
AIの今後の新たな成長期待が高まっています。

同時にAIは膨大なデータを高速で処理する必要があり、
そのためには大量の演算処理が可能な半導体が必要です。

実際に最近のジェネレーティブAIには、
アメリカの半導体大手が製造する
AI向けの半導体が多く使用されています。

また、半導体はAIに限らず、自動運転やメタバース、
PC、量子コンピュータ、医療器具を含む電子機器など
不可欠な部品であることから、今後需要増加が見込まれます。

実際にPrecedence Researchによると、
AI向け半導体の市場規模は、2022年169億ドル(約2.2兆円)から
2032年には2,275億ドル(約30兆円)まで成長すると予測されています。

AIの発展や普及の恩恵が期待されるその他関連分野

AIの発展や普及の恩恵が期待される分野例

・AIの開発関連企業
AI開発に必要なシステムやソフトウェア、アプリ等の技術を開発・提供する企業。
AIの進化に不可欠な半導体などの部品や周辺技術を開発・提供する企業

・AIを開発して事業を展開する企業
AIを活用したチャットボット、アプリ、映像分析、自動運転などを提供する企業。
AIを駆使した販売促進支援、人事・採用支援などの事業支援を行う企業。
AIを駆使し、レガシー(アナログ的な)産業に変革を起こす企業。

・AIの発展がもたらす課題を解決する企業
テクノロジーやAIの発展を一因に高度化・増加した
サイバー攻撃から守るための、サイバーセキュリティ関連企業。

AIは、様々な産業・業界に進出していくと考えられます。
これは、人材不足である先進国(少子高齢化が進む国)にとって
大きなメリットやインパクトを与えることになります。

しかし、職業を失う人も多くいることは間違いありません。
これからの時代、「何を学ぶのか?」、「どんな職に就くのか?」
より一層自分自身と未来を見据えながら、考えなければいけません。

みんなが「この高校・大学に行くから自分も」とか、
他人に合わせる行動を辞めて、「考える」ことを大切にして、
生活していくことが重要になってくると思います。

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