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【時代遅れになるな!】メタバースとは何か?

こんにちは。

皆さんは、「メタバース」という言葉を聞いたことがありますか?

メタバースの覇権を求めて、各国の企業は巨額の投資をしています。

マイクロソフトは、アメリカゲーム会社アクティビジョン・ブリザードの買収目的に687億ドル(7.8兆円)を投資しています。

さらに調査会社によると2028年には市場規模が100超に達するとの試算を出しています。

では、その「メタバース」とは何か?

メタバース(Metaverse)

Meta(超)と「Universe(宇宙)」を組み合わせた造語です。

コンピュータやコンピュータネットワークの中で構築された、現実世界とは異なる3次元の仮想空間やそのサービスのことを指します。

3D CGの仮想空間に世界中から思い思いのアバターと呼ばれる自分の分身で参加し、コミュニケーションを取りながら、買い物やサービス内での商品の制作・販売と言った経済活動を行なったりする。

そこをもう一つの「現実」として新たな生活を送ったりすることが想定されています。

メタバースが注目された理由

今までも2003年にSecond Lifeがアメリカでスタートされていました。このサービスは3D空間の中で、ユーザーはアバターで動き回り、他の人とコミュニケーションできるだけでなく、仮想通貨が流通し、土地の取引もできた。2007年には日本でもブームが起きました。

しかし、現在と比べてスマートフォンがなく、スペックの低いPCが多い、さらに通信速度という技術面でも不十分であったことから衰退します。

では、なぜまた注目されるようになったのか?

コロナというパンデミックによって、人との交流や移動に制限され、テレワークやゲームの仮想空間で過ごす時間が増えたことです。

さらに、技術力が追いついたことです。

VRは現実とは違うものを体験する仮想現実、ARは現実世界に情報を重ねて見せる拡張現実のことです。メタバースを楽しむために欠かせない、性能の高いVRゴーグルが手ごろな価格で入手できるようになりました。

VRゴーグルを使うと仮想空間に没入できますが、スマートフォンアプリからアクセスして自分の動きをアバターに反映させることも可能です。
モバイルデバイス、通信速度やサーバー性能などのテクノロジーの進化もメタバースを後押ししています。

メタバースのメリット

物理的制約がない

ユーザーからみれば、移動なしに遠隔地の人や海外とコミュニケーションができること、感染の心配がない非接触であること、サービス提供者からみれば、コストをかけずに目的に合う空間を提供できることが挙げられます。

非日常的な体験ができる

現実の自分だったらできないことをテクノロジーによってかなりの程度までリアルに体現できます。

コミュニケーションがとりやすい

電話やメール、ビデオ会議などで実施するテレワークと比較して、より現実に近いコミュニケーションがとれます。

テレワークなら、アバターで会社の会議に参加して、休憩時間に同僚と雑談、隣の部署にもあいさつに行くといった行動ができ、よりリアルな出社に近い形です。

環境への負荷が少ない

自動車や電車、バスで出社や移動するよりも、インターネット上の仮想空間では環境への負荷が抑えられます。

現実世界における格差やハンディキャップを解消する

介護や育児で外出しづらい人、障害がある人、高齢や病気療養中の人もメタバースで自由に活動することができます。住む場所や生活環境などの違いと制約を超えられるメリットがあります。

メタバースのデメリット

存性や健康への影響

メタバースが居心地のいい空間になればなるほど、依存症の心配があります。 ほかにも、メタバースで過ごす時間が増えすぎることで健康にマイナスの影響が生じる可能性があります。

炎上、ストーカーなどの問題

人同士がかかわり合う空間では常にトラブル発生の可能性もあります。 現在ネットやリアルで問題になっている誹謗中傷や炎上、ストーカーなどの問題がメタバースではどんな形で出てくるか、まだわかっていません。

犯罪や不正の取締りの問題

今のところメタバースには政府・警察・裁判所などがありません。
世界中のメタバースを行き来できるようになったとき、何らかの不正行為があったらどう取り締まるのかも未確定です。
メタバースの理想形では一人が複数のアバターを持つこと、複数の人が1つのアバターを持つことが可能とされていますが、アバターやメタバースの悪用防止も課題です。

デジタル格差の拡大

メタバースにアクセスできる人とできない人の格差や、メタバースを活用できる企業とそうでない企業の格差が拡大することが懸念されます。

ビジネス展開

ECサイトを超える可能性があります。

ECサイトとは、Amazonや楽天などインターネット上に商品が並び、クリックで決済し商品が配送されます。

メタバースは、これを超えると考えられています。

理由は、仮想空間上に店舗を構えることで、世界のどこからでもアクセス。営業時間を気にしない。そして仮想空間上で商品を試したり、実際の大きさまで把握できます。

実際に伊勢丹や資生堂はバーチャル空間に店舗を提供しています。

バーチャルオフィス

現状、zoom等のビデオ会議などを用いてテレワークをしています。しかし、仮想空間にオフィスを構え、アバターを用いることで、実際にコミュニケーションをしているような空間ができます。

メタバースイベント

東京ガールズコレクション
2021年は2月と10月にオンラインで開催。10月の「TGC 2021 A/W」ではXR( VR・MR・ARの複合 )を駆使した空間にTGC専用アプリで参加できました。

バーチャルマーケット
株式会社HIKKYが運営するメタバースで定期的に開催され、「イベントにおける参加ブースの最多数」でギネス世界記録認定されている大規模イベントです。
12月の「バーチャルマーケット2021」の会場は、「リアル」と「パラレル」が融合した「パラリアル渋谷」「パラリアル秋葉原」。
パラリアル渋谷のなかに「大丸松坂屋」が出店している非現実感がメタバースならではといえます。

バーチャル渋谷ハロウィーンフェス 2021
10月、クラスター株式会社が運営するメタバースプラットフォームのなかで渋谷区、auなどが主催して行われ、世界中から延べ55万人が参加しました。

TOKYO GAME SHOW VR
9月30日から4日間開催。東京ゲームショウ初の仮想空間「TGSVR2021」がオープンしたほか、公式番組の配信、Amazon特設会場でのグッズ販売などが行われました。

SANRIO Virtual Fes in Sanrio Puroland
12月に開催されたサンリオのVR音楽フェス。メタバースイベントとしての完成度が高く、参加者から高評価を得ています。

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