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オルタナティブ投資を促す 「Co-Ownership(民主化)」

こんにちは。

最近相次いで、値上げが続いていますね。
物価上昇と給与が上昇すればいいのですが、
そうもいかないのが今の経済です。

今回はオルタナティブ投資に関しての記事です。

そもそもオルタナティブ投資とは?

オルタナティブ投資とは、上場株式や債券など伝統的資産と呼ばれるもの以外の
新しい投資対象や投資手法のことをいいます。

オルタナティブ(alternative)は直訳すると
「代わりの」、「代替のもの」という意味です。

とはいえ、何に投資するのか?
具体的な投資対象は、農作物、鉱物、不動産、アートなどです。

2022年オルタナティブ資産のパフォーマンスは
堅調に伸びると予想されています。
下図は、2021年のオルタナティブ資産を
価格やリターンを表しています。

Bloomberg "JPMorgan Touts Hedge Funds, Real Estate Over Crypto for 2022"

実際になぜ、オルタナティブ資産が
良いパフォーマンスが続くのか知りたい人は、
上図の出典のURLを読んで見てください。
※全文英語です。

不動産ベンチャー企業 Pacaso「パカーソ」

Pacasoは、カリフォルニアに拠点を持つスタートアップ企業です。
Pacasoは、これまで超富裕層しか所有しかできなかったセカンドハウスを
共同所有(Co-Ownership)という形にすることで、
今までよりも幅広い層に届けること目的とする会社
です。

2021年、企業価値が10億ドル(約1,142億円)に到達し、
7500万ドル(約85億円)の資金調達を経て、
創業から1年も経たずにユニコーン企業になりました。

投資家には、日本のソフトバンクを入っています。

ユニコーン企業・・・創業10年以内にして10億ドル以上の評価額がつけられた非常上のベンチャー企業

Pacasoは、市場で売り出されている不動産を購入し、
LLC(合同会社)を作ることで共同所有を可能にします。

具体的には、家を購入する際に独自のLLCを作り、
LLCの共同メンバーとしてセカンドハウスを所有したい8名が
参加するという仕組みです。

購入者は、8分の1の価格を支払えば良いのです。
(※ビットコインなどの暗号資産でも決済できる)

Pacasoのビジネスモデルは、購入時に所有者に12%のサービス料と
月額百ドルの管理費を請求することで収益を上げるというものです。

また、Pacasoの所有者は、所有権獲得が12ヶ月経過すれば、
いつでも自分の持分を売却することができます。

現在売りに出されている物件はプール付きの豪邸が多く、価格帯は8分の1のオーナーシップで80万ドル(およそ9130万円)ほどです。

Pacasoでは5−8人のCo-Ownershipで所有でき、
かつ家のメンテナンスや「いつ誰が滞在するか」といった
スケジュール管理まで自社アプリを使って、
シームレスに確認することができます。

実際に、Pacasoの顧客層の65%が
初めて別荘所有をする人であると公表されています。

LLC(Limited Liability Company:合同会社)・・・出資者がお金を出すだけでなく、経営もする社員として構成される法人です。

アート投資会社 MASTERWORKS

オルタナティブ資産として、
もう一つ注目されているのが「アート」です。

アートのCo-Ownershipモデルを打ち出す、
ニューヨークに拠点を置く、MASTERWORKSです。
最近10億ドル(約1,142億円)の企業価値で、
1億1,000万ドルの資金調達を行い、
ユニコーン企業入りしました。

世界中のあらゆるタイプの投資家に
有名な現物のアート作品の所有権を分割、販売することで、
「1兆7,000億ドルのアート市場の民主化を目指すこと」を
会社のミッションとしています。

購入した絵画一つ一つをSEC(米国証券取引委員会)に
投資商品として登録します。
登録が終了すると、絵画が証券化され、
その証券を購入することにより誰もが、
リターンが期待される優良銘柄の絵画の
オリジナル絵画の共同所有者になれるというモデルです。

2022年時点で50万人以上のユーザー(投資家)が
MASTERWORKSに登録していると公表しています。

現代アート作品のリターンは、実際に他の資産よりも
高いという結果が出ています。

MASTERWORKS
MASTERWORKS


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