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インターネットの強者とリアルの弱さ

 インターネットの強みは、全世界に自分を拡散できる。TwitterやInstagramといったSNS、YouTubeも然り容易に全世界へと自分を発信できる。

 もちろん、このnoteの記事も私の考えや感想、アイディアを発信している。

 さて、今回はインターネットを使った企業が生き残り、インターネットを使えない・使いこなせないリアル店舗が生き残れなくなっていく時代へと進んでいることについて話したいと思います。

 インターネットの強さがビジネスに台頭した代表例は、Amazonであると私は考える。「アマゾン エフェクト」といった言葉が著している通り、Amazonが台頭し、好調な波に乗り出しリアル店舗が破産、業績悪化に見舞われたことは新しい。

 インターネットが強くなりすぎ、リアルで展開する店舗が弱くなりつつある。この傾向は今後さらに強くなっていくと考えられる。

 現にTV広告を出さずにYouTubeやInstagramなどのSNSを使って宣伝する企業や飲食店ではUber Eatsに出店しなければ不満を言われたり、サービスが悪いとも感じられる。

 さらに、この新型コロナウイルス のパンデミック長期化により、このムーブメントは一層強くなっている。例えば、3月辺りにあった外出を控える要請(ロックダウン)の際に、美容院や飲食店等のリアルで活動する企業・店では大きな損失を産んでいた。Uber Eatsやネット通販(e-コマース)をしていなかった企業・店にとっては、1円も収入がないのにも関わらず、人件費もしくわ土地や屋物件などに掛かる設備費、生活費(電気代など)でさらに赤字を積み重ね、倒産や閉店にせざるを得ない企業や店が全国的に多くあっただろう。

 パンデミック下で一番大打撃を受けているのは、航空などを含めた観光業であると考えている。飲食店は赤字に耐え凌ぎ、顧客を回しに回せば、赤字を取り返すことができるかもしれない。しかし、箱型ビジネスと言われるキャパシティーが限られた航空機やホテル業は、顧客を回すことができません。つまり、限られた収益しか見込めず赤字を回収することは人員削減など既存のシステム自体で支出を抑え、限られた収益で回収せざるを得ません。

 また航空機ビジネスでは、一定数の乗客がいないと人件費や設備費などで赤字で飛ぶことになります。動きにくい世の中になり、いつ終わるかわからない、今後インフルエンザのような扱いを受けるかもしれないこの新型コロナウイルスと、どう付き合いJALやANAは、数千億といった巨額の赤字を今後どのようにして返済していくのか注目されるだろう。

 私は、将来的には5Gないし6Gの発達によって、VRやARいわゆるXRが観光業を大きく変えていく存在になると考えている。航空機ビジネスもそれに伴い大きく変化していくことは間違いなく、「人が移動しなければいけない」という概念自体がなくなり「場所が我々に近づく時代」になると確信している。

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