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病名はさておき、苦手なものは苦手なのです。

思いを引き出すインタビュアー、鯨井啓子です。

先ほど書いた家族の話も含め、今年のお正月は大変気付きの多いものになりました。

ただ、肉体的にはきつかった!私の耳はとても敏感にできているようで、大きな音やザワザワしたした複数の音にずっとさらされていると、痛くなってしまいます。それが私がオフィス勤めできないいちばんの理由だったりします。

人混みで疲れてしまう人、特定の音やにおいにとても敏感な人、化学繊維が着られない人、お化粧品が使えない人、などなど。感覚がとても敏感な人って、ここ数年私のまわりにもものすごく増えました。幼少期にはあまりのマイノリティぶりにしんどさしか感じなかったですけど、最近は自分でもそういう発信をしていることもあるのか、まわりに同じような体質の人が増えているので孤独感を感じることはなくなりました。

具合が悪くなることに加えて、私がこの体質であることにとてつもない面倒くささを感じていた理由がもうひとつ。それは、科学的根拠に基づいた説明を求められることです。そして、それができないと、単なる怠け者とか、勘違いとかに分類されること。笑

もちろん医療で診断できる病気であることもあるでしょう。それは適切に治した方がいい。でも、人混みが苦手な体質であることを科学的に証明することはすごく難しい。多くの人が、うつとか、自律神経失調症とか言われてしまうのではないかと思います。実際私もそうでした。

病名はさておき、苦手なものは苦手なのです。そのせいで自分を責めないでいい。なぜなら、ものごとへの感じ方は人それぞれだからです。高いところが怖い人も、そうでない人もいるのと同じ。罪悪感など感じることもなくて、無理ならそこから離れてよいのです。

誰になんと言われようと、許容範囲を超えるほどの苦手なものからは距離を置くようになってはじめて、「私も実は…」と話してもらえることが増えました。だから孤独ではなくなりました。けれど、そういう体質でない人が理解をするのはなかなかに大変なことだと思うし、そこに合わせて自分の感覚をなかったことにするのも、それは自分に対して失礼な話だとも思います。

今私が気付いていないだけで、世の中にはきっといろんなものが苦手な人がいるのだと思います。ひとつひとつ科学的根拠に照らして「仮病」を疑うより、それぞれの苦手を理解して助け合える方が、よっぽどそれぞれのいいところを活かせる社会につながる。と私は思っています。

そして、苦手を避けても、生きていけるすべは必ずある。だから同じ体質で困っている人も、お互いに工夫をして生き延びましょう!

◎鯨井啓子 info

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