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セカンド遅延


うちのバンドは組んでから随分と月日が経つが、その年月の中で幾度のメンバーチェンジとメンバーの休止期間があった。

前作ではたまちがギターを弾いている曲もあれば、柊くん小梅がリズム隊を務める曲もある。

悔しさがなかったと言えば嘘になる。

ただ、このモラトリアムとも言うべき、思春期的少年感を収めるというファーストの存在意義があった。



掻きむしった分だけ皮膚が脆く破けるように、セカンドに込められた希死念慮が濃く、重く、強くなった。

そして漸く、全曲4人で録り終えることが出来た今作は、思い描いていた以上の煌めきを見せた。


普段音楽関係で仲良しが歳上ばかりなのでビッグアイで見てくれると信じて、ビッグマウスを叩くと「同年代でこの作品を超えられる人に出てきて欲しい」と思った。

本当に1500円で世に出して良いのか。

これほどまでにアーティスト気質で、作品に拘る僕が自信を持ってお勧めをする。



datkidsを長く近くで知る人物に初めて通して聴いてもらったが、号泣していた。

「しんどい」って女子大生みたいな感想をいただいた。

その涙は😂←この涙ではないだろうと思った。



ここだけの話だが、今作が完パケした際にベースの健ちゃんが「全曲弾けて楽しかった」と言ってくれて、正直涙腺にきた。

彼は家庭の事情で普段は参加できず、サポートベースの形態を取っていて、ファーストも僕と同じ悔しさを抱いていたのだろう。


僕にいつも「ポンコツ」と揶揄される二人、5つ上の長男ごーちゃん、3つ下の末っ子ジーノを含むこの4人で音楽が出来て僕は幸せに思っている。

いつもいつも、僕に叱られながらもついてきてくれていることに感謝している。

どうせあいつらのことだ、この日記なんて読んでいないだろう。


システムの都合上、今日リリースできなかったのは非常に残念だが、もう少し待っていてほしい。

明日、7月30日のリリースパーティーにはCDで販売する。

ライブも正規メンバーで執り行う。


後悔はさせない。
君を待っている。

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