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リリとロロ

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リリ・シャロンという自由について。
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#香水

リリとロロ 「匂いのゆくえ」 ④

リリとロロ 「匂いのゆくえ」 ④

きれいな話。

彼女と出会ったのは高校の頃だった。

共通の話題は特にないがどこか居心地が良く、昼食を共にすることが多かった。

彼女の好きな音楽の話。

私の好きな本の話。

互いの好きについて気兼ねなく話し合える仲だった。

ちょうど読み終えた「音楽の海岸」。

きっと彼女は気に入ってくれるだろう。

そう思い家に招いたとき、彼女は目的のそれよりも本棚の上のアロマオイルに興味を表していた。

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リリとロロ 「匂いのゆくえ」②

リリとロロ 「匂いのゆくえ」②

みんなコンプレックスってあるよね。

時が経つにつれ、自分にも匂いがあり、その匂いを嫌うようになった。

生きていくうちに知っていった。

好きな人は私の好きな香りを持っていること。

友人の家で初めて友人の「生活の匂い」を感じること。

匂いはその人の新たな一面となり得る。

フェロモンというものは無臭らしいが、固有の匂いというのは掻き消せない奥底に留まったまま、皮脂や汗を介して排出される。

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